【映画感想文】【邦画】 佐藤信介/アイアムアヒーロー 【2016年公開】
【概要】
花沢健吾氏の原作漫画の実写版。監督の佐藤信介は、ここ数年は漫画原作の実写版を監督している。
【感想】
単行本一巻分を主人公である鈴木英雄の日常を描くことに割き、日常の崩壊を綿密に描いていた漫画とは異なり、かなりスピーディな展開となっている。
大泉洋氏が鈴木英雄役ははまり役。これ以上のキャスティングはなかなかない。
比呂美もいい。
……しかし、小田さんが長澤まさみなのは理解できない。清純派な顔にあの口調はまったく合わない。
比呂美が途中からまったく役立たなくなっている。原作にはあった、噛まれてもZQN化しない比呂美の免疫力が人類の希望になるかも、が語られず、ただただお荷物。
序盤の車のシーンに比べると、アウトレット・モールが若干退屈。
車のシーンは、邦画でもここまでできるのかとかなり驚いたし、緊張感もあってとてもよかった。
後は、早乙女タイフーン以来久しぶりに吉沢悠氏を観た。年相応になっていたが、やはりイケメン。
【最後に】
原作愛を感じる実写化だった。R-15指定なわりにはそこまでゴア描写はなく、原作にあった人間の汚さがよく出ている一本。観て損はしない。