文庫本感想文
【概要】 言わずと知れた中島らも氏のエッセイ集。 【感想】 まあ当たり前に面白くて、ドトールでコーヒー飲みながら読み始めたら、コーヒーがなくなるより先に読み終えてしまった。 結構読んだことのあるエッセイが多かったが、最後の一覧を見るといろんな…
【感想】 今まで読もう読もうと思っていたのを先延ばしにしていた、カミュの異邦人。とても期待していた。 が、残念ながら期待にそぐわなかった。最初から最後までずっとつまらなかった。 というか、訳が古すぎてなんのこっちゃわからなかった。 新訳された…
【概要】 言わずと知れた堀江貴文氏の獄中記。 【感想文】 まず、とても面白い。単純な日記の部分だけではなく、時事ネタにコメントしたり面会の様子が描かれており飽きさせない。間に挟む西アズナブル氏の漫画は単に日記を起こしたものなので最初は物足りな…
【概要】 言わずと知れた直木賞受賞作でガリレオ・シリーズ第三弾の長編ミステリ。福山雅治氏と柴咲コウ氏の実写版も大ヒットしたようだ。 【あらすじ】(Wikipedia引用) 花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富…
【概要】 (Wikipedia引用) 殺人・強盗・覚醒剤など、法廷内ではさまざまな人間模様が繰り広げられる。実際に著者が東京地裁で傍聴した裁判の中から、印象深かったものをピックアップしたエッセイが鉄人社の雑誌『裏モノJAPAN』で連載された。それらをまと…
【概要】 さて、今をときめく中村文則氏の迷宮。 あらすじ(Google Books引用) 密室状態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残ったその事件は「僕」が12歳の時に起きた。「僕」は事件のことを調べてゆく。「折鶴事件」と呼ばれる事件の現場…
【概要】(Wikipedia引用) 1990年8月から1997年5月の間に巡った7つの旅(下記)について綴られている。旅ごとに題が付けられ、冒頭では執筆の背景が簡潔に述べられている。イースト・ハンプトン 作家たちの静かな聖地 1991年秋、ニューヨーク州ロングアイラ…
【概要】 共喰いで第146回(平成23年/2011年下半期)芥川賞を受賞した、言わずと知れた作家の二つ目の作品集。これ自体も第21回三島由紀夫賞を受賞しており、収録作である蛹では第34回川端康成文学賞を受賞している。 【感想】 噂には聞いておりましたが、な…
【概要】 (ジャケ裏引用) 昨日、酒を一升飲んでしまった。ぶ厚いイカの一夜干しが「お酒がほしいよう」とおれの左腕を引っ張るのだから、仕方ない。「記憶の中島」と呼ばれた異常な記憶力のおれも、今では昼に喰った飯すら忘れる。両親のこと、幼少期のこ…
さて、中島らも氏のエッセイなのである。高校から大学卒業までの「無茶苦茶やってた頃」の話。それがまた面白くて、笑いながら読んでいた。 余談でありますが、読書記録を見ると2011年に一度読んでいた。七年前だから、「死」から逃げるために必死になってひ…
【概要】 言わずと知れたガリレオ・シリーズの第二弾。 第一章・夢想る(ゆめみる) 第二章・霊視る(みえる) 第三章・騒霊ぐ(さわぐ) 第四章・絞殺る(しめる) 第五章・予知る(しる) の五編の短編が収められています。 【感想】 僕がこのシリーズには…
こら、おもろい! あっぱれや! 【概要】 突然人体が発火する、行方不明の男の顔がアルミに移り型どられた、浴槽に浸かったまま死んだ男の胸の一部だけ壊死していた、突然海岸で火柱が上がり女性が爆死した、男児が幽体離脱して容疑者のアリバイを証明した………
【感想】 シリーズ四巻目。相変わらず「粋」で格好いいですな。作中で描かれる料理はどれもとても旨そうで、読んでいると腹が減って仕方がない。 しかしなんだな、物語としての面白さが巻を重ねるごとにパワー・アップしているような気がする。 文章は無駄を…
【概要】 爆笑問題の太田氏と田中氏が、時事ネタで短い漫才を繰り広げるシリーズ第五弾。 【感想】 タイトルにもあるように、2004年から2005年の時事ネタを取り上げているので、ネタは古い。 しかし、とても面白い。 時事ネタってその時その時じゃないと楽し…
【概要】 『「マスカレード」シリーズ』の第2作で、前作『マスカレード・ホテル』の前日憚となる連作短編集。 以上、ウィキペディアより引用。粗筋とかその他諸々はウィキペディアで検索してください。詳しく書かれています。 【感想】 マスカレード・ホテル…
この小説のファンの方は、この感想文を読まないでください。責任は持ちません。以上。 【概要】 言わずと知れた大ベストセラー。インターネットの投稿サイトから発掘されて書籍化に至ったと。だから文章に関してはまったく期待していなかった。下手くそでも…
【無関係の話】 上巻の反省といたしまして、100円ショップで付箋を買ってきた次第でございます。これまでは読み終えた時に記憶に残っていたことを探して感想を書くというスタイルでしたが、それじゃあもう追いつかない。なので「ここだ」と思ったところに付…
オウム真理教の一連の事件、テレビやラジオでたまに話を聞く森達也氏のどちらも昔から気になっていて、映画作品である「A」や「A2」を観ようを思いながらなかなか観る機会を作れず、だったらテキストで読もうとこの本を購入した。 とても興味深い内容で、寝…
時代小説、第三集。再読だが内容は完璧に忘れているので、新鮮な気持ちで読んだ。 解説にもあるが、大治郎の成長と三冬との関係性が見ていて微笑ましくてよい。 というよりもう、どの編も文章がよくてまとまりもよくてわくわくさせてくれて、けちのつけどこ…
本当にもう文章が読みやすい。読みやすくて仕方がない。やっぱりあれだね、余計なものはカット、カット、カット・メンシックだね。 そもそもがそうなんだよ。文章を楽しむのではなく、物語やキャラクターを楽しむものなんだから、読みやすさが爆発すればいい…
年寄り向けのラノベといわれる時代小説。再読。が、内容はまったく覚えていなかった。 やっぱり文章とキャラクターが素晴らしい。 より簡潔に簡潔にシンプルに、無駄を省いて読みやすくし、それでいて想像力が膨らむ、文句のつけようがない文章。 数多の修羅…
んもう。あまりに面白いから、立て続けに読んじゃったじゃないの。読んでいてアタシ思ったんだけど、このエッセイ読んでるあいだ、アタシずっとどこかにいたわ。わかりにくいかしら。ちゃんと説明するわね。 エッセイというか結局のところ文字を読んでるわけ…
この本が初吉行淳之介でありまして、しかもこれまで第三の新人は一切読んだことがありませんで、期待と不安がないまぜの状態で読んだわけでやんすが、まずひとつ言えることはですね……文章旨すぎない? 文章のお手本を読んでいるかのよう。芥川龍之介賞受賞作…
ここ数年間、中島らも氏のエッセイを読むのを禁じていた。理由は二つある。一つは「一冊読めば次々読んでしまうので、積ん読が減らなくなってしまう」であり、これはもう積ん読で部屋が大変なことになっている僕にとっては大問題だ。 そしてもう一つは、「十…
【概要】 村上春樹氏がアメリカの大学で日本文学について講義したもの。第三の新人の短編小説を生徒とともに読み込んで解説している。 【感想】 読み終わるのに結構時間がかかってしまった。そもそもとして、春樹氏も生徒もお題である短編小説を読み込んだ上…
【概要】 私小説家佐伯一麦氏の初期作品集。 年代別に並べると、木を接ぐが海燕1984年11月号掲載、端午が海燕1988年2月号掲載、ショート・サーキットが海燕1990年4月号掲載、古河が海燕1991年9月号掲載、木の一族が新潮1994年1月号掲載。 著者から読者へにあ…
著者がプリンストンに住んでいた二年半の間に感じたことを書いたエッセイ集。紀行文かと思ったら、エッセイだった。「村上春樹の小説は嫌いだけどエッセイは好き」だとか「~同文~翻訳は好き」みたいな話はよく目にするので、「村上春樹かぁ」と思う人に読…
昔やり取りのあった女性が勧めてくれたので、アマゾンで購入した。2014年に。積ん読棚から「ライトな感じだろうし、これ読むか」と手にとって読んだ。 一言で言うなら、作者の川村さん、今すぐ僕んち来いや。とりあえずどついたるから。 あかんでほんま。あ…
コンビニ人間でがっつりとやられてしまったので、積んでいた本作をすぐに崩した。 「アホやなぁ」の一言に尽きる。当然褒め言葉。設定も登場人物もぶっ飛んでいるSFなので、なんだか筒井康隆氏の短編集を読んでいるような気がした。殺人出産 表題作なんです…
ギリシャとトルコの紀行文。海外旅行をしたことがないので、大変興味深く時間を忘れて読んだ。 当たり前の話だが、日本の常識が通用しないところが特に面白い。ギリシャでは皆が皆黴の生えたパンを食べて、信仰のために厳しい生活をしている。トルコではウォ…