【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売三 陽炎の男 【2002年刊行】
時代小説、第三集。再読だが内容は完璧に忘れているので、新鮮な気持ちで読んだ。
解説にもあるが、大治郎の成長と三冬との関係性が見ていて微笑ましくてよい。
というよりもう、どの編も文章がよくてまとまりもよくてわくわくさせてくれて、けちのつけどころがまったくない。赤い富士なんてもう、「おおおおおお」と声を上げてしまった。昼休みに職場の真ん中で。
それぞれがヴァラエティに富んでいて、まったく飽きさせない。小兵衛も大治郎も三冬も弥七も、そしておはるもキャラが立ちまくっていてとてもよい。最初読んでいた時は三冬にやられてしまったが、読み返してみるとおはるがとても可愛らしい。
もうとくに言うこともない!
ただただ面白い!