【映画感想文】【洋画】 ウェス・クレイヴン/スクリーム
昔に一度観て、ほとんど忘れていた。
大ヒットして、九十年代にスプラッター映画を復活させたことも頷ける、素晴らしい出来栄え。
登場人物たちは、ホラー映画のパターンを否定する。しかしそのお決まりのパターンにハマってしまったり、それによって殺されてしまう。
一番最初なんて、犯人が、「十三日の金曜日の殺人鬼の名前は?」と問いかけ、女性は、「ジェイソンよジェイソン! 二十回も観たんだから!」と答える。しかし、十三日の金曜日のパート1は、ジェイソンでなくジェイソンの母親。最後首をチョンパされてしまうアレ。そこで間違えて殺される。
これ以上述べるとネタバレになってしまうので……。
あくまでもこの映画では殺人鬼は人間なので、コメディ・タッチな場面もある。というか、うーん、映画全体的にコメディ・ホラーという感じだから、怖さなんてほとんどなかった。スプラッター・ホラー映画あるあるをゲラゲラ笑って楽しむ映画。
終盤、やたらと血みどろになるのも、とてもいい感じ。
しかしこのウェス・クレイヴン監督、エルム街の悪夢のパート1の監督だったのね。自分でムーブメントを作り、そのシリーズでムーブメントが終わり、そしてまた自分でムーブメントを作り出した。やっぱり、九十年代と言えば、スクリームとラスト・サマーだよね。
んで、ゼロ年代はファイナル・ディスティネーションのシリーズと、SAWシリーズ、そして駄作ばかりのリメイク、リブートだよね。あっ、ファウンド・フッテージモノも大量に作られているね。
【ホラー映画の主役って美人のはずだったよね度】 ★★★★★
【あ、でもある意味の主役はかなりの美人だったね度】 ★★★★★
【これ観たら最終絶叫計画が観たくなるね度】 ★★★★★
【総合】 ★★★★★
【読書感想文】 西村賢太/一私小説書きの日乗 遥道の章
もうこのシリーズは読まない。
始めこそ好きな作家の私生活が覗けるだなんていう、下世話な理由で読んでいたが、流石に飽きる。
日記だから仕方のない話だが、同じことの繰り返しを延々書いているだけ。
【映画感想文】【洋画】 フランク・ダラボン/ミスト
スティーブン・キングの霧という中編小説の映像化。この霧は元々KONAMIによりゲーム化の話があったが、諸事情により企画停止になり、霧の中からモンスターが出てくるというコンセプトだけを残し、かの名作サイレント・ヒルというゲームになった。
ということで、お話はとても簡単。おかしな霧に包まれ、スーパー・マーケットに取り残された人々による争いごとと、霧の中に潜むモンスターに怯える様を描いている。
こういうパニック・ホラーモノでいつも思うことなんだけれど、主人公って強いよね。リーダー・シップを発揮する。そしてその主人公に、数人がついてくる。
そしてもう一つは、やたらと宗教を出してくる。
狂信者のカーモディおば様の熱のこもった演説に、人々は酔いしれる。「この現象はハルマゲドンだ。私は神の声が聞こえる。生贄を出さねばならない」
主人公一行はそれを否定する。
結末はまあ、実際にご覧になって楽しんでいただきたい。決して、Wikipediaでミストを検索しないように。他の映画と同様、きちんと丁寧に結末まで書いてある。
サイレント・ヒルの実写版よりサイレント・ヒルしている。金もあまりかかっていなさそうだし、CGもあまりいいとは思えない。
しかし、結末まで一気に物語が進む。緊張感もあるし、こういうパニック・ホラーモノでよくある、モンスターより人のほうが怖い、というパターンにハマっている。
とても面白かった。ゴア描写があるので、苦手な方はそのシーンを手で隠しましょう。
【今までヒューマン映画を作ってきたダラボン監督、ホラーも全然イケるね度】 ★★★★★
【すべてをきちんと描かないことがとてもいいんだよね度】 ★★★★★
【美人はあまり出なかったね度】 ★★★★★
【総合】 文句なし!】 ★★★★★
【映画感想文】【洋画】 ジョス・ウェドン/アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
ドンドン、ドカドカ、ボコボコ、バンバン……。頭空っぽにして楽しめる映画。
アイアン・マンが、マインド・コントロールされたハルクを止めるために戦うシーンが見もの。
ストーリーなんてあってないようものだから、ド派手なアクションを楽しめるかどうか。
【今作は、それまでのに比べてあんまりパッとしなかった度】 ★★★★★
【スカーレット・ウィッチとブラック・ウィドウの二人がとても美人な度】 ★★★★★
【十分おもしろいのに、全然感想文が浮かばない度】 ★★★★★
【総合】 ★★★☆☆
【映画感想文】【洋画】 キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ/最終絶叫計画
十数年ぶりに観た。いやあ、面白いな。エロくてお馬鹿で、ずっと笑いっぱなしだった。特に黒人のゲイのネタが毎度笑ってしまった。
しかし、この映画はあくまでも、様々な映画のパロディなので、パロディにされている映画を知らないと魅力は半減すると思う。
自分が知っている映画のパロディを上げるとこうなる。
スクリーム、同2、ラスト・サマーがメインで、そこにタイタニック、マトリックス、13日の金曜日、シックス・センス、ブレア・ウィッチ・プロジェクト、ユージュアル・サスペクツ、ファイナル・デスティネーション。
マトリックスとユージュアル・サスペクツは、パロディなのに完成度が高くて、本編を観た時に感じた格好よさがあった。
素晴らしいパロディ映画。
【アンナ・ファリスがやたらとエロい度】 ★★★★★
【シャノン・エリザベスもなかなかエロい度】 ★★★★★
【テレビのリポーター役の人もなかなかエロい度】 ★★★★★
【総合】 ★★★★★
【漫画感想文】 十二月分
小沢としお/Gメン 三巻
濃い話題がてんこ盛りな一冊だった。馬鹿ヤンキーモノだと思わせておいて、なかなか中身がしっかりしている。
仲間りょう/磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 一巻
浮世絵ギャグ漫画という新たなジャンル。爆笑することはないが、ほんのり面白くてついつい読んでしまう。
仲間りょう/磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜 二巻
磯兵衛の世界が広がっていってる。しかし、この設定でどこまで広がるのか心配。ギャグは冴えてる。
島袋光年/トリコ 三十二巻
燃える展開だった! トリコは馬王を足止めし、小松やココ、サニー、ゼブラ、ブランチその他で力を合わせてエアを調理する。
島袋光年/トリコ 三十三巻
鉄平により重症になった小松を救うため、トリコ一行はエリア7に行く。植物が大きくて、捕獲レベルも高いのばかり。
島袋光年/トリコ 三十四巻
猿王強いな。向こうは遊んでいるだけなのに、それだけで普通にボコボコにされる一行。修行の成果はどうだろうか?
島袋光年/トリコ 三十五巻
猿王とのお遊びは、実はダンスだった。カカさんは一体どういうことなのだろう。
岸本斉史/NARUTO 一巻
面白い面白いと聞いて、ようやく読んだ。いや、面白いわ。安心して読める。
岸本斉史/NARUTO 二巻
だんだん絵がすっきりしてきた。同時に白くもなってきた。仕方がないことなんだけれど、説明が多いなぁ。
岸本斉史/NARUTO 三巻
友情、努力、勝利。ジャンプ漫画だねぇ。白と再不斬強い。しかしサスケも強い。そしてナルトが!
岸本斉史/NARUTO 四巻
それぞれがそれぞれの忍びというものを背負ってるんだなあ。悲しい。そして中忍試験! 我愛羅出てきた! 愛! やっぱ格好いいなぁ!
岸本斉史/NARUTO 五巻
中忍試験、面白い。そしてヒナタ可愛い! と思いきや、みたらしアンコ、素敵!
岸本斉史/NARUTO 六巻
強敵出現に、ナルトとサスケの意識がなくなり、サクラちゃんだけが頑張る。終盤はなかなかアツい展開。
岸本斉史/NARUTO 七巻
大蛇丸って一体何者なんだろう。ナルトは、やる時はやるという、少年漫画の主人公の王道を行っているね。
岸本斉史/NARUTO 八巻
カブトのことはまた先になにかありそう。サクラといののバトルがいいね。過去にいろいろあるぶん。
岸本斉史/NARUTO 九巻
ナルトの成長、ネジとヒナタのバトル。熱い!
岸本斉史/NARUTO 十巻
リーと我愛羅とバトル、熱かった。努力の天才……。そして、一ヶ月後に行われるトーナメントへ向けて、ナルトの修行が始まる!
岸本斉史/NARUTO 十一巻
自来也登場、ナルト成長、そして最後の試験。 盛り上がる展開。
岸本斉史/NARUTO 十ニ巻
バトル二連戦で読み応えばっちり。 ドラゴンボールやハンター的な、とても見やすく動きがスムースに流れる絵とコマ送り。
岸本斉史/NARUTO 十三巻
ついに物語が動き出した。 やっとか、という感じがしないでもない。ナルトとサクラはサスケを追って。
岸本斉史/NARUTO 十四巻
ナルトが全然出てこない。 大蛇丸と三代目の闘いはどうなることやら。 うーん、我愛羅、見た目も能力も完全に鉄雄だな。
荒川弘・田中芳樹/アルスラーン戦記 一巻
いやいやあ、面白いなぁ。絵がすっきりしているので見やすいし、テンポがいいから引き込まれる。原作も読んでみたい。
荒川弘・田中芳樹/アルスラーン戦記 二巻
仲間も増え、盛り上がってまいりました。ルシタニアの宗教は、万人は平等であるという教えだが、じゃあなぜ王室があるのだろうか。
荒川弘・田中芳樹/アルスラーン戦記 三巻
これからの展開がかなり気になる。奴の正体もわかった。しかし様々な謎が散りばめられている。気になる。気になって仕方がない。原作も買って読んでみることにする。
荒川弘・田中芳樹/アルスラーン戦記 四巻
アルスラーン殿下一行は、武力も高いし知力も高い人ばかり。殿下は王のような立場に向いていなさそうな性格で。
しかし、ホディールの話はちょっとスカッとしたな。奴隷の話は、開放を望まない場合もあるということで、成る程なぁと。
小畑健・大場つぐみ/プラチナエンド 一巻
このコンビはDEATH NOTE以来。設定が面白いし続きが気になる。テンポもいい。
古谷実/シガテラ 一巻
いつもの古谷実氏節という感じで。当時は連載を毎週毎週楽しみにしてたなぁ。
古谷実/シガテラ 二巻
若者の恋愛を入れつつ、バイオレンスが始まるという、いつもの古谷実氏節。
そして繁殖期のおぎぼーの部屋に、南雲さんが!
古谷実/シガテラ 三巻
淡々と描く日常と非日常がとてもいい。古谷実氏は大きなイベントでもあっさり終わらせる。しかしそれが現実的でとてもいい。
古谷実/シガテラ 四巻
あら、南雲さんが色々と……。シガテラは他のに比べてギャグが多いね。
古谷実/シガテラ 五巻
「コンドームを買っときな……二ダースほど」「僕の愛が伝わらないぜ。無理もないぜ。愛の倍迷惑かけてるぜ!」
うーむ、おぎぼーの性格のせいで、せっかくハッピーになれたのに谷脇から逃れられないね。
古谷実/シガテラ 六巻 完結
結局シガテラ毒はおぎぼーだったということで。しかしそれを乗り越えて、ちゃんとした大人になった。
ラスト最高だね。実際、こんなもんだよね。死ぬほど好きな女性がいても、またすぐに死ぬほど好きな女性が現れる。
村岡さんの話は、自作がサブカルサブカルと言われるので、サブカル批判をしてみたのかな。
青野春秋/100万円の女たち 一巻
この作者は初めて読む。設定が斬新で面白い。これからどうなるのか? 期待。
福本伸行他/中間管理職トネガワ 一巻
絵も雰囲気も、完全にコピーしている。しかし、あくまでもスピン・オフなので、本編を知っていないと笑えないと思う。
小田原ドラゴン/ロボニートみつお 二巻
安定の面白さ。人間になったボボのエピソードは切ないねぇ。
ツジトモ・綱本将也/GIANT KILLING 八巻
アツい展開。二点リードされたETU。夏木の悩み。そしてラスト。
ツジトモ・綱本将也/GIANT KILLING 九巻
かなり熱い展開。チームの成長とともに、メンバーも成長している。
ツジトモ・綱本将也/GIANT KILLING 十巻
村越と王子が出場できない。ベテラン勢メインで椿がキャプテン、どうなるか。 サッカーの面白さが伝わるいい漫画。
漫☆画太郎/世にも奇妙な漫☆画太郎 二巻
タイトル通りの奇妙な話、怖い話、いつものパターンと、様々な漫☆画太郎氏を味わえる一冊。
漫☆画太郎/マンカス
どれもこれも最高に面白かった。けつだいらまんとまいうーが好き。
【映画感想文】【邦画】 井筒和幸/岸和田少年愚連隊
十何年ぶりに観返した。元々この映画から入って、原作小説を集めだしたのだが、実写版はこの初代しか観ていない。
当時の若手芸人を集めて、喧嘩、喧嘩、喧嘩のお話。演技に関しては素人を集めたといっても、主演のナインティナインやその他の芸人も、演技が下手だとは思わない。ネイティヴで関西弁を使っているから、関西弁の台詞が合っているんだろう。関西圏以外の人間が関西弁を使うことほど、痛々しいことはないわけだし。
ほぼほぼ満点に近いぐらいに好きなのだが、うーん、やっぱり、如何せん、一時間半弱の尺だと短いなぁ。それはまあ、原作小説は長編だから、仕方ないといえば仕方ないんだけれど、チュンバと小鉄以外のキャラクターの掘り下げが足りないというか。中学まではサダが、高校でハワイアン・ゴリラが宿敵なんだけれど、あっさり済んで、はい次という感じがした。
小鉄なんて、あれが欲しいというとすぐ取ってくる手の速さがあったり、カオルちゃんはもっと若めのキャスティングがいいし、なによりカオルちゃんの掘り下げがイマイチ。
駆け足で一気に行ってしまったという印象が強く、もう少し尺を伸ばせば、満点だったかな。
青春映画の王道ではあるね。
【キャスティング担当者凄いね度】 ★★★★★
【なにか物足りないんだよな度】 ★★★★★
【チュンバの彼女のリョーコが可愛い度】 ★★★★★
【総合】 ★★★★☆