【映画感想文】【洋画】 フランク・ダラボン/ミスト
スティーブン・キングの霧という中編小説の映像化。この霧は元々KONAMIによりゲーム化の話があったが、諸事情により企画停止になり、霧の中からモンスターが出てくるというコンセプトだけを残し、かの名作サイレント・ヒルというゲームになった。
ということで、お話はとても簡単。おかしな霧に包まれ、スーパー・マーケットに取り残された人々による争いごとと、霧の中に潜むモンスターに怯える様を描いている。
こういうパニック・ホラーモノでいつも思うことなんだけれど、主人公って強いよね。リーダー・シップを発揮する。そしてその主人公に、数人がついてくる。
そしてもう一つは、やたらと宗教を出してくる。
狂信者のカーモディおば様の熱のこもった演説に、人々は酔いしれる。「この現象はハルマゲドンだ。私は神の声が聞こえる。生贄を出さねばならない」
主人公一行はそれを否定する。
結末はまあ、実際にご覧になって楽しんでいただきたい。決して、Wikipediaでミストを検索しないように。他の映画と同様、きちんと丁寧に結末まで書いてある。
サイレント・ヒルの実写版よりサイレント・ヒルしている。金もあまりかかっていなさそうだし、CGもあまりいいとは思えない。
しかし、結末まで一気に物語が進む。緊張感もあるし、こういうパニック・ホラーモノでよくある、モンスターより人のほうが怖い、というパターンにハマっている。
とても面白かった。ゴア描写があるので、苦手な方はそのシーンを手で隠しましょう。
【今までヒューマン映画を作ってきたダラボン監督、ホラーも全然イケるね度】 ★★★★★
【すべてをきちんと描かないことがとてもいいんだよね度】 ★★★★★
【美人はあまり出なかったね度】 ★★★★★
【総合】 文句なし!】 ★★★★★