【読書感想文】 北尾トロ/危ないお仕事! 【2006年刊行】
【概要】
裁判傍聴記で有名な北尾トロ氏の仕事ルポ。
【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用)
超能力セミナー講師、タイの日本人カモリ屋、彼らは巧みな話術で人々をとりこにする。
スレスレ主婦モデル、ダッチワイフを創る人形師、彼らは男たちの欲望に火を点け、お金に換える。
警察マニアは無線を傍受し勝手に追跡、汁男優は“発射"に職業人のプライドをかける――。
知られざる“仕事師"たちの実態が、今ここに明かされる。著者による、新聞拡張団・冷や汗体験記も収録。
【感想】
おもしろかった。とはいうものの、実際に著者がその仕事に体験した話は臨場感があってとても面白いのだが、ただインタビューをしただけの話は物足りなさを感じた。
新聞拡張団の体験記が一番おもしろかったかも。というのも僕も十代の頃健康食品の訪問販売を数ヶ月だけやっていたので、「ああわかるなこれ」というポイントが多かった。
タイの日本人カモリ屋はとても恐ろしい。超能力セミナーは、なんだかみんな幸せそうでいいな。警察マニアは趣味を生きがいにしていて微笑ましい。家族の理解もあるし。
万引きバスターと探偵は読み物としてとってもよかった。
福満しげゆき氏の一頁漫画もとても気に入った。