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【読書感想文】 東野圭吾/ガリレオの苦悩 【2011年刊行】

【概要】Wikipedia引用)

 東野圭吾推理小説ガリレオシリーズ第4弾。2008年10月24日に『聖女の救済』と同時刊行した推理短編小説集。2011年10月10日には文春文庫より文庫版が発売された。


【感想】

 前作の容疑者Xの献身であまり協力的ではなくなった湯川をどうにかして物語に引っ張り出してこようという努力が見られる。草薙経由では難しくなったので、その部下である内海薫を出してきたり、湯川の恩師の家でパーティーさせたり、湯川の友人のペンションに呼んでみたり、犯人が湯川に挑戦状を叩きつけたり。

 内海薫が出てきたので草薙の出番が少なくなったのは残念だが、内海薫のキャラクターもとてもよいのでまあ仕方ないか。

 最初の頃より人間を描くようになったなあと思った。トリック自体もわかりやすいものになっている。あと湯川は科学者として興味が出たら関係なく事件に関わっていくような性格だったが、やはり人間臭くなっている。

 と、まあマイナス・ポイントばかり挙げたが、時間を忘れて一日で読んでしまった。長い病院の待ち時間にひたすら読んでいた。積ん読棚に置いてある次の聖女の救済を早く読みたいな。


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