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【映画感想文】【邦画】 北野武/キッズ・リターン (二度目) 【1996年公開】

 あれ……一度目の鑑賞時はなんとも思わなかったのに、なんとなくもう一度観てみるかと再生したら、ラストまでのめり込んで観てしまった。

 教師からも見放された、チンピラの金子賢演じるマサルと安藤政信演じるシンジが、かたやヤクザの世界、かたやボクシングの世界でのし上がってゆく話。ストーリー自体はかなりわかりやすく作られているので、割りと誰でも楽しめると思う。

 そんな中に、駄目駄目なジムの先輩やら、喫茶店の女性店員に恋する男子高校生やら、ヤクザの厳しい世界のお話やら、同じような不良三人組やらを混ぜ込んでいる。

 印象に残ったシーンは、寺島進演じる若頭とマサルがラーメン屋で言い合うシーン。
「ガキにビール飲ましちゃいけねえ法律でもあんのか?」 とマサルが啖呵を切り、若頭がちょっと考えて、「……あるじゃねえかよ!」 と突っ込むシーン。

 石橋凌演じる組長があっさりと銃で殺した後、津田寛治演じる子分であるカズオに銃を渡し、「これ持ってちょっと交番行って来い」と言うシーン。

 シーンではないが、柏谷享助演じる純朴少年ヒロシと、大家由祐子演じる喫茶店の女性店員サチコのお話はなかなかに興味深かった。解説系の文章を読んでようやく気づいたが、まさか☓☓☓のシーンが◯◯◯だったとは……。

 ていうかサチコ可愛すぎな。マジで。

 ラスト・シーンは、言わずもがな。いろいろ考えて、思って、呆然としてしまった。まあ、実際の人生なんて、ハッピーなことばかりじゃないんだよなあ。


大家由祐子演じるサチコめっちゃ可愛いな度】 ★★★★★
【いやマジでサチコ可愛いな度】        ★★★★★
【観直してもやっぱサチコ可愛いな度】     ★★★★★

【総合】              文句なし ★★★★★