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【映画感想文】 リュック・ベッソン/レオン 完全版

 十何年も前に観たっきりだったので、内容は完全に忘れていた。覚えているのは、ジャン・レノが殺し屋で、少女のナタリー・ポートマンが、ジャン・レノに殺しを教わる、というだけ。

 あらすじを書いてしまうとつまらないので、やめておく。

 中盤まで、殺し屋のレオン扮するジャン・レノと、家族を殺されたマチルダ扮するナタリー・ポートマンの、なんだか可愛らしい、楽しい物語で、ほんわかする。当然その中にも、殺しのシーンはたくさんあるけれど、マチルダに戸惑いながらも受け入れようとするレオンと、少女ながら頑張ってレオンについていき、いっぱしの殺し屋になるため頑張るマチルダの関係性は、親子であり、恋人同士であり、殺し屋の師弟関係でもある、それが、観ていて楽しく感じる。
 死と隣合わせにいるのに、レオンとマチルダは幸せそうだ。レオンも最初は拒否していたのに、徐々にマチルダに心を開いていく。

 しかし、敵が悪すぎた。そりゃあ無理だよ。最後の二十五分間は、緊張、緊張、緊張。
 最後は、まあ、こうなるんだろうな、という感じで。

 敵である、ゲイリー・オールドマン扮するスタンスフィールドの、冷酷非道な悪役が格好いい。ダークナイト・シリーズぐらいでしかゲイリー・オールドマンを知らなかったので、狂気やエキセントリックなキャラクターを演じていた、というのに、ようやく納得がいった。

 そして、☓☓が◯◯だったとは! これは、まったく思いもつかなかったよ。やられた。

 リュック・ベッソン、しょうもない映画ばっかり制作しているイメージだったが、うーん、監督作はちゃんとしているのねぇ。


【シリアス度】              ★★★★★
ゲイリー・オールドマン 格好いい度】  ★★★★★
ナタリー・ポートマン 可愛いらしい度】 ★★★★★

【総合】                 ★★★★★