読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【読書感想文】 爆笑問題/爆笑問題の「文学のススメ」 【2006年刊行】

【概要】

 爆笑問題の、言わずと知れた人気番組の書籍化。


【感想】

 あれからもう十年になるのか。毎週楽しみで番組を観ていたなぁ。中島らも氏が出ていた回をよく覚えている。

 まるで漫才のような掛け合いでとても笑わせてもらった。


f:id:retsudansensei:20180422165631j:plain

【読書感想文】 東野圭吾/ガリレオの苦悩 【2011年刊行】

【概要】Wikipedia引用)

 東野圭吾推理小説ガリレオシリーズ第4弾。2008年10月24日に『聖女の救済』と同時刊行した推理短編小説集。2011年10月10日には文春文庫より文庫版が発売された。


【感想】

 前作の容疑者Xの献身であまり協力的ではなくなった湯川をどうにかして物語に引っ張り出してこようという努力が見られる。草薙経由では難しくなったので、その部下である内海薫を出してきたり、湯川の恩師の家でパーティーさせたり、湯川の友人のペンションに呼んでみたり、犯人が湯川に挑戦状を叩きつけたり。

 内海薫が出てきたので草薙の出番が少なくなったのは残念だが、内海薫のキャラクターもとてもよいのでまあ仕方ないか。

 最初の頃より人間を描くようになったなあと思った。トリック自体もわかりやすいものになっている。あと湯川は科学者として興味が出たら関係なく事件に関わっていくような性格だったが、やはり人間臭くなっている。

 と、まあマイナス・ポイントばかり挙げたが、時間を忘れて一日で読んでしまった。長い病院の待ち時間にひたすら読んでいた。積ん読棚に置いてある次の聖女の救済を早く読みたいな。


f:id:retsudansensei:20180420184815j:plain

【読書感想文】 さくらももこ/さるのこしかけ 【2002年刊行】

【概要】

 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ第二弾。


【感想】

 前巻に引き続き、とても面白かった。最後の「実家に帰る」は読んでいてとても切なくて寂しくなった。インド旅行記も楽しかった。

 が、最後の対談はどうでもいい。


f:id:retsudansensei:20180419181125j:plain

【読書感想文】 さくらももこ/もものかんづめ 【2001年刊行】

【概要】

 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ第一弾。


【感想】

 百円でなんとなく買っただけなので期待はしていなかった。そういえば保育園から中学二年まで毎日遊んでいたH君の部屋にさくらももこ氏の本がずらっと並んでいたな、というのを思い出した。海外に美容を習いにいったとかで、今は地元で美容院の店長をやっているとかいないとか。中学以降会っていないので、また聞き。

 しかしこれが意外や意外、とっても面白かった。笑えた。ライトなエッセイなので一日で読めるし、結構おすすめ。さっき本屋で二冊目のエッセイを買ってきたのでこれから読みます。


f:id:retsudansensei:20180418202020j:plain

【読書感想文】 中場利一/岸和田少年愚連隊 望郷篇 【2010年刊行】

【概要】

 言わずと知れた、中場利一氏の岸和田少年愚連隊シリーズ三作目。


【感想】

 望郷篇とあるように、チュンバの小学生時代を描いた長編。まるで漫才の掛け合いのように会話が進み、あれよあれよ止まらない止まらない、二日で読んでしまった。

 六年前に読んでいたので微妙に展開は覚えていたが、それでも楽しく読めた。東京タワー先生がなんだかとってもエロく感じるのはなぜだろう。背が高くて勝ち気で下町言葉を遣う女教師。

 チュンバと鈴野の淡い恋、小鉄マー坊ガスの悪友と喧嘩し、叔父が作った野球チームで宿敵の定と戦い、小鉄のオバァのお話と、これでもかというほど内容が詰まっている。

 喧嘩三昧の不良な小説だが、おセンチな気持ちになるのよねぇ。さー早く次が読みたいね。


f:id:retsudansensei:20180417200326j:plain

【読書感想文】 村上春樹/辺境・近境 写真篇 【2000年刊行】

【概要】

 紀行文である辺境・近鏡の旅に同行した写真家が撮影した写真集。


【感想】

 まあどうという感想もないが、一つ言えるとしたら、分冊ではなく一冊にまとめてほしかった。しかしまあ、想像するしかなかったものが写真として見れるのは嬉しいし楽しい。


f:id:retsudansensei:20180412233929j:plain

【読書感想文】 野村進/救急精神病棟 【2003年刊行】

【概要】講談社HP引用)

 日本初、救急の精神病患者を専門に受け入れ治療する千葉県精神科医療センターを3年間にわたり密着取材。
 「精神科救急」と呼ばれる医療の現場をあますところなく精密に活写した。
 24時間態勢で最前線に立つ医師、看護師たちの闘いと苦悩と喜び、新薬の登場、そして精神科医療の大変革を描く渾身のノンフィクション。


【感想】

 前から読みたい読みたいと思っていたので、購入してすぐに読んだ。あまりにも面白くてすぐに読み終えた。

 僕は過去に三度精神病棟に入ったが、その時のことをなんとなく思い出しながら読んでいた。

 この病気にはこういう治療が効果的、というマニュアルもない中医師や看護師が大変な思いをしながら患者と向き合っている姿勢に感動し、それによって寛解する患者がいる中、自殺してしまう患者もいて胸が締め付けられた。

 日本の精神医療は遅れているという話は聞いていたが、なぜそうなったのかが詳しく書かれており、勉強になった。

 しかし、第九章の電気けいれん療法のところだけは納得がいかない。僕は最後の入院の際に電気けいれん療法をやったが、入院前の記憶の一部が頭から消え去った。覚えていないので、人付き合いもしなくなった。記憶がなくなっただけで電気けいれん療法の効果はなかったと言われた。それから二年が経過した今も記憶は戻らない。そんな電気けいれん療法を「副作用もほとんどなく精神疾患の効果的」と書かれている。まあ僕のパターンみたいなのは稀なんだろうが、これを読んで「自分も電気けいれん療法をしてみよう」と思った人が、僕のようにならないことを祈っている。


f:id:retsudansensei:20180412201815j:plain