【映画感想文】【洋画】 ロブ・ライナー/スタンド・バイ・ミー 【1987年公開】
十年ぶりぐらいに鑑賞。
……いやぁ、やっぱりいいなあ。
三十年も前の映画なのに、古臭さを感じさせない。悩みや傷を負った少年たち四人が、野ざらしになった死体を見つけに冒険をする。たったこれだけのプロットなのに、物語は深く爽やかで、切ない。
クリスがゴーディに相談をするシーン、そしてゴーディがクリスに相談するシーンは、とても悲しい。クリスは、「出来損ないの家族の一員だから、未来が暗い」と言う。ゴーディーは、「出来のよかった兄と比べられ、父親から嫌われている」と言う。
そしてゴーディは、「クリスは家族と違って賢いから進学すべきだ」と返し、クリスは、「父親はゴーディのことをわかっていない、物書きの才能がある」と返す。
このシーンがたまらなく好きだ。
四人は冒険をする。冗談を言い合い、汽車に轢かれそうになったり、蛭に襲われたり、喧嘩をしたり、夜の森に怯えたり、そして助け合いながら……。
クリス役のリヴァー・フェニックス氏の早世が悔やまれてならない。
たまにふとした瞬間に観たくなる映画の一つ。
【キーファー・サザーランドが出ていたのに驚いた度】 ★★★★★
【観ないと人生損してると言える映画度】 ★★★★★
【そういや可愛い姉ちゃんが一切出ていないな度】 ★★★★★
【総合 ★★★★★
【映画感想文】【洋画】 ジョージ・ルーカス/スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 【1999年公開】
アナキン・スカイウォーカーの成長譚の序章。
成長譚と言うとヒーロー的に考えてしまうが、同時に悲しいお話でもある。
CGがふんだんに使われ、映像に現実味を与え、迫力があり、とても美麗。特にアニーのポート・レース場面は臨場感と迫力が素晴らしく、興奮してドキドキする。
ストーリーは、新三部作の序章なのにも関わらず壮大で、これから一体どうなるのかに期待。
しかし、唯一マイナス点を述べさせて貰うとすれば、少し冗長に感じた。そこだけ。
一番言っておきたいのは、アナキン・スカイウォーカー役のジェイク・ロイドの可愛らしさ。クレヨンしんちゃんのしんのすけ役である矢島晶子氏が吹き替えをしているので、ビジュアルと声の可愛らしさにやられてしまった。
母親との別れのシーンは切ないし、大きなヘルメットをかぶってポート・レースを頑張る姿は健気だし、終盤の空戦シーンでは、R2-D2と言い合うシーンが愛らしい。
そして、重要なキャラクターであるジャージャー将軍も愛らしいキャラクター。
演じているジェイク・ロイド氏は色々あったようで、やっぱり子役は上手く行かないんだな、と思わせる。
さて、エピソード2が楽しみだ。
【ここまで来たらもうすべて観たくなる度】 ★★★★★
【アニーだけでなく、パドメ・アミダラ役のナタリー・ポートマンも可愛いね度】 ★★★★★
【ここまで盛り上げてくれるとは思わなかった度】 ★★★★★
【総合】 ★★★★☆
【読書感想文】 西村賢太/東京者がたり
日記シリーズでもう疲れていたので、エッセイなら大丈夫だろうということで読んだ。
結果、とても面白かった。
僕はど田舎出身者なので、東京人が東京の場所場所を語るとこういう感じなのか、と思った。
下北沢がとてもお嫌いなようで。僕もなんとなく好きではない。
蒲田と大森があったのもよかった。
しかし、最後の玉袋筋太郎氏との対談で、玉袋氏が、「蒲田は怖いところだから行かない」と言っていたのに笑ってしまった。全然普通のところなのになぁ。
エッセイなので深い感想はなし。
【映画感想文】【洋画】 リチャード・マーカンド/スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 【1983年公開】
素晴らしい三部作完結作だった。
ルークがジェダイの騎士になる成長譚、ハン・ソロとレイア姫の恋模様、R2-D2とC-3POの漫才のようなやりとり、そしてなにより、ダース・ベイダー卿とルークの関係性。
エピソード5より、ドンパチのシーンが増えている。映像がもうどんどん進化していって、より一層物語に深みを増し、物語へ没入できる作りになっている。
序盤のジャバ王に囚われたレイア姫の、露出度の高すぎるビキニ・アーマー姿にとても色気を感じた。
ルークは物語の主人公であり、ジェダイの騎士になったわけだが、一人でなんでも解決するアメリカ的なヒーローではない。だから様々な人や人種に助けられ、最後の試練へ向かってゆく。
熊みたいなイウォーク族と帝国軍の戦闘シーンが見もの。イウォーク族はとても原始的な戦いで、帝国軍を蹴散らしてゆく。その時に出てきた二足歩行ロボットのレーザーの効果音が素晴らしい。
「ピヨン、ピヨーン、ペペオーン、ペペオーン、ドンピュー」
文字にすると阿呆みたいだが、映像と音で観ると、爽快感があってとてもよい。
宙に浮くバイクも乗ってみたい。
映像が素晴らしい。何度も言うようだが、本当に素晴らしい。特に最後の、様々な人々が集い喜ぶシーンなんて、どうやって撮影したのか?
喜劇であり悲劇であるこの物語は、単なるSF映画という括りには収まらない、とてもとても深い物語だと思った。
次はエピソード1を観ます。
【文句のないトリロジーさに驚いた度】 ★★★★★
【どんどんレイア姫が可愛くなっていく度】 ★★★★★
【正史以外の作品もどんどん観ていきたい度】 ★★★★★
【総合】 文句なし ★★★★★
【映画感想文】【洋画】 アーヴィン・カーシュナー/スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 【1980年公開】
すごい!
ヤバイ!
めちゃくちゃ面白い!
完全に前作を超えてきた。もう映像が美しい。今からもう三十七年前で、僕が生まれる六年前の作品。それなのに映像がまったく古臭くない。というのもまあ、九十年代後半に、特別篇として手入れを施されたから、綺麗だという話で。
確かに、すべての映像がすべて素晴らしいというわけではない。あ、作り物感があるなというシーンは、数カ所あった。それでも数カ所だ。こんなにも昔の作品なのに、数カ所以外作り物感がしないというのは、もはやわけがわからない。
ストーリーの流れからして、宇宙を舞台にビュンビュン・パンパンという派手さはないし、ドガーン・ボゴーンな見せ場は冒頭ぐらいだろう。
ルーク・スカイウォーカーがジェダイ・マスターであるヨーダの教えの元、フォースを手にするという、成長物語。そこにハン・ソロとレイア姫のあれこれがあったり、C3-POとR2-D2のやりとりがあったり。
そう考えると、前作ほどの派手さはないのにもかかわらず、ストーリーが重厚で濃厚で、目を離せない作りになっている。
これからどうなるのか、の連続。時間も二時間弱なので、とても観やすい。
僕もライト・セーバーを手にし、フォースを感じたくなる。本当にもう、少年心を刺激する作品。冒頭に出てくる四足が格好いい!
エンターテイメント作品としてはもうなにも言うことがない、パーフェクトな作りだと思う。無駄がまったくない。前作からいい進化を遂げている。
壮大なスター・ウォーズ・サーガのほんのワン・ポイントをついばんでいるので、早く6を観たい。そしてその次は1・2・3、フォースの覚醒、クローン・ウォーズ、なんたらかんたらともう色々ありすぎ!
わざわざ僕が言うまでもなく、絶対観た方がいいシリーズ。大興奮。
【ハン・ソロって前作で死んじゃうかと思ってた度】 ★★★★★
【うわー、すげー! 度】 ★★★★★
【でもレイア姫はあまり可愛くないね度】 ★★★★★
【総合】 文句なし ★★★★★
【映画感想文】【洋画】 ジョージ・ミラー/マッド・マックス 【1979年公開】
雰囲気はすごくよかった。出て来る車も格好いいし、若きメル・ギブソンが向こう見ずな若者マックスを演じているのもいい。
が、ストーリーの流れが退屈すぎる。正直、途中で観るのをやめようかと思ったぐらい。
昔の映画によくある、おどろおどろしいBGMもなんだか萎える。
どうも話を聞くに、2で化けるらしいので、近々2を観ようと思う。
というか、今のメル・ギブソンしか知らなかったので、若い時はこんなにイケメンだったのか、と、そこに一番びっくりした。
【期待しすぎた感じが否めない度】 ★★★★★
【もっとドンパチやって破壊シーンとか欲しかった度】 ★★★★★
【冒頭でいきなりセックス・シーンが出てくるのに時代を感じさせられる度】 ★★★★★
【総合】 ★★☆☆☆