読書感想ブログ

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【読書感想文】 岩井志麻子/現代百物語 妄執 【2015年刊行】

【概要】

 言わずと知れた岩井志麻子氏の百物語シリーズ第七弾。


【あらすじ】

 幽霊よりも怖いのは……。現代の怪談を実力派が描く、シリーズ第7弾!
 刑務所で病に伏せる罪人に高額な医療費を送りつける逆・死神。古書店で入手した一般人の日記帳に綴られた壮絶な書き込み。ファンから著者に贈られた鍵と簡素な地図。女性ライターの股間に憑いたインチキ霊能者の生霊。どう考えても腑に落ちない、霊とも人間の仕業とも解釈できない出来事から、人間の強烈な悪意や剥き出しの狂気まで。平穏な日常を不安に陥れる99話を収録。知ってしまったことを後悔する、これが現代の怪異譚!


【感想】

 岩井志麻子氏に関しては、毎日観ているTOKYO MXの5時に夢中! に出演している時のキャラクターが強烈なのと、デビュー作がとんでもなく怖いということしか知らなかった。なにか読んでみたいなと思い、これを手にとってみた。
 シリーズ化されているのも、買ってから気づいた。

 見開き二頁で完結する短い話が九十九篇収録されている。夜にスタンド・ライトだけで寝転がって読んだのが間違いだった。どれも怖い。ぞぞぞぞぞっと忍び寄ってくる怖さ。こういうのは本物なのか作り物なのかなんてどうでもよくて、単純に楽しまないとね。
 ホラー小説って普段まったく読まなかったが、新しいジャンルを開拓できてとてもよかった。岩井志麻子氏の本をいろいろと読んでみようと思う。


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