【読書感想文】 中島らも/僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 【1997年刊行】
さて、中島らも氏のエッセイなのである。高校から大学卒業までの「無茶苦茶やってた頃」の話。それがまた面白くて、笑いながら読んでいた。
余談でありますが、読書記録を見ると2011年に一度読んでいた。七年前だから、「死」から逃げるために必死になってひたすらアルコールを摂取していた頃だろうか。
以下、感想を引用。
一気に読みました。「ただ、こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。」ぐっときました。
いやあ、本当にそうだよね。別に死ぬのは悪くないとは思うし何度かチャレンジしてみたこともあるけれど、今思うと本当に「あの時死ななくてよかった」の一言に尽きる。
氏の破天荒でぶっ飛んだ学生時代を読みながら、「自分はこの歳のころどうだったかな?」と考えたりしていた。度合いは違えど同じようなことをしていた。
前述した文もよかったが、この一文にもとても勇気づけられた。
「だれでも夢がつかめる。才能よりもむしろ持続する能力があればの話だが」