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【映画感想文】【邦画】 井筒和幸/岸和田少年愚連隊

 十何年ぶりに観返した。元々この映画から入って、原作小説を集めだしたのだが、実写版はこの初代しか観ていない。

 当時の若手芸人を集めて、喧嘩、喧嘩、喧嘩のお話。演技に関しては素人を集めたといっても、主演のナインティナインやその他の芸人も、演技が下手だとは思わない。ネイティヴで関西弁を使っているから、関西弁の台詞が合っているんだろう。関西圏以外の人間が関西弁を使うことほど、痛々しいことはないわけだし。

 ほぼほぼ満点に近いぐらいに好きなのだが、うーん、やっぱり、如何せん、一時間半弱の尺だと短いなぁ。それはまあ、原作小説は長編だから、仕方ないといえば仕方ないんだけれど、チュンバと小鉄以外のキャラクターの掘り下げが足りないというか。中学まではサダが、高校でハワイアン・ゴリラが宿敵なんだけれど、あっさり済んで、はい次という感じがした。
 小鉄なんて、あれが欲しいというとすぐ取ってくる手の速さがあったり、カオルちゃんはもっと若めのキャスティングがいいし、なによりカオルちゃんの掘り下げがイマイチ。

 駆け足で一気に行ってしまったという印象が強く、もう少し尺を伸ばせば、満点だったかな。

 青春映画の王道ではあるね。


【キャスティング担当者凄いね度】    ★★★★★
【なにか物足りないんだよな度】     ★★★★★
チュンバの彼女のリョーコが可愛い度】 ★★★★★

【総合】                ★★★★☆