読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

芥川龍之介賞候補作

【読書感想文】 高橋弘希/送り火 【2018年刊行】【第159回芥川龍之介賞受賞作】

【概要】 言わずと知れた高橋弘希氏の五冊目の小説で、第159回芥川龍之介賞受賞作。 【内容紹介】 (文藝春秋BOOKS引用) 東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。注目の俊英、渾身作! 【感…

【読書感想文】 東野圭吾/聖女の救済 【2008年刊行】

【概要】 言わずと知れた東野圭吾氏のガリレオ・シリーズ第五弾。長編としては二作目となる。 【あらすじ】(Wikipedia引用) 真柴綾音と真柴義孝夫妻は子供ができないことを理由に離婚することが決まっていた。その時綾音の胸中には義孝へのある宣告が下さ…

【読書感想文】 高橋弘希/朝顔の日 【2015年刊行】

二冊目にして芥川龍之介賞候補作。デビュー作は戦争文学の指の骨、三冊目のスイミングススクールは母親の心の動きを描いて、二冊目は開戦前後の工場作業員である主人公と闘病中の嫁の切ない交流を描いた。 感想文で僕が何度も書いている「どうしようもなさ」…

【読書感想文】 高橋弘希/指の骨

ハード・カバーで百二十二枚。薄い本なのに、読むのに時間をかけた。時間がかかったわけではなく、時間をかけた。なぜか? それは単純に、読み終わるのがもったいなく感じたからだ。これは、日本兵を主人公にした、戦争小説だ。当たり前の知識で、日本は第二…