読書感想文 2019年2月分
高橋源一郎/平凡王 2019/02/01
エッセイ集。 三〇年前の本なので時事ネタなんかはわからないものもあるけれど、皮肉が効いた内容で読んでいて楽しかった。
東野圭吾/ダイイング・アイ 2019/02/02
記憶を失った主人公がそれを取り戻すお話。 なので読者と同じ立場で話が進む。そりゃ読むのが止まらないわ。
謎が謎を呼んで終盤になるまで全体像はぼんやりしたまま。途中から予想した展開とはまったく異なる方向へ。
オカルト・ミステリというものなのかな。面白かった。
東野圭吾/あの頃ぼくらはアホでした 2019/02/04
著者の子どもの頃から就職するまでのエッセイ。
遊ぶ金欲しさに参考書を万引きした話や荒れた中学の話など、とても笑わせてもらった。
横光利一/盲腸 2019/02/04
よくわからなかった。
高橋源一郎/もっとも危険な読書 2019/02/07
分厚いけど一気だった。
紹介されている本が知らないものばかりなので、いくつかはメモをとっておいた。 読書の幅が広がりそうだ。
とんでもない内容だ。
知的障害者を風俗に落とし込む、偽装結婚させる、レイプさせる。人生のほぼすべてを刑務所で過ごす。
毎日繰り返される性的虐待の末の解離性同一性障害。聴覚障害者を脅して金を奪う聴覚障害者。ろうあ者だけの暴力団。知的障害者が知的障害者を監禁し餓死させる。
これが現実なんだな。
北尾トロ/怪しいお仕事! 2019/02/11
裏家業の人間へのインタビュー集。 インタビューばかりで盛り上がりに欠ける。
第二弾の危ないお仕事!では作者が実際に体験していたので面白かったが……。
悪徳興信所、カギ師、野球賭博が気に入った。
岩井志麻子/あの女 2019/02/14
ある女芸人に近づいてマネージャーになり、洗脳していくある女について一冊にまとめたもの。
テレビに映る芸能人を指さして、「私この人と付き合ったことある!」と嘘をつく。
すぐばれる嘘になんの意味があるのか。まともに考えちゃいけない。
こいつはとんでもないな。タイトルからまったく内容が読めなかったが、それがよかったのかも。
アル中の教授がインチキ新興宗教から妻を取り戻すところからもう止まらなくなった。
自分が今どこにいるのかも忘れて読みふけっていた。そして舞台はアフリカに。
なかなかのボリュームに読むのをためらっていた作品。しかし読み始めると先が気になって止まらない。
人をおちょくった犯人の言動に腹が立つ。鞠子が骨で出てきたときは涙が出た。犯人がテレビ局に電話したときは興奮した。
二も読む。大興奮。
中島らも/お父さんのバックドロップ 2019/02/25
Kindleのセールで購入。
変わったお父さんが子どものために頑張るお話が四編の短編集。
児童文学になるのかな。心があたたまるね。父親目線で読みました。
わいわい楽しいアフリカ旅行が描かれてとても面白い。
バキリという呪術師が出てきてから物語は一変する。次巻で終わりかぁ。寂しいな。
いやー相変わらず爆笑問題の本は面白い。 漫才形式で楽しく日本の歴史が学べる。
補足の解説が詳しいのもポイントが高い。
この条約受理するって、アナタが言ったから、五月九日は国恥記念日。