読書感想ブログ

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【読書感想文】 東野圭吾/怪笑小説 【1998年刊行】

【概要】

 言わずと知れた東野圭吾氏の短編集で○笑小説シリーズの第一弾。


【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用)

 年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、
 “タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、
 周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.
 ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち! 多彩な味つけの傑作短篇集。


【感想】

 とても笑えた。どれも味があって好きだが、特に気に入ったのは教師たちの同窓会に生徒が招かれる逆転同窓会、空飛ぶUFOはたぬきだという超たぬき理論、手術によって若返った老人のあるジーサンに線香をの三つ。

 特にあるジーサンに線香をは、元ネタであるアルジャーノンに花束をを読んだ時のことを思い出しながら読んで、ラストで同じようにしんみりしてしまった。
 動物家族は落ちが読めた。逆転同窓会はなんか悲しくなってしまった。もし誘いがあっても同窓会には行かないでおこうと改めて決意させられた。

 昔、やたらとハマって読みまくった筒井康隆氏の短編集を彷彿とさせる、怪しい笑いがつまった短編集。東野圭吾の小説を読もうと思って開くとびっくりする。


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