読書感想ブログ

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【読書感想文】 奥田英朗/町長選挙 【2009年刊行】

【概要】

 直木三十五賞作家奥田英朗氏の精神科医・伊良部シリーズの第三弾。


【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用)

 町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて……なんと引きこもりに!?
 泣く子も黙る伊良部の暴走が止まらない、絶好調シリーズ第3弾。


【感想】

 実在の人物をモデルにした三作と離島での選挙の話の四話。
 オーナーはナベツネ、アンポンマンはホリエモン、カリスマ家業は黒木瞳

 最期はハッピー・エンドで終わるし展開も面白いのでエンターテイメントど直球なわけだが、まあもうネタ切れかなと。つまらないわけではない。面白い。一日で読み終えた。伊良部とマユミちゃんだけでキャラクターが立ちまくってるのに、そこに一癖も二癖もある患者が物語を引っ張って読むのが止まらない。

「ええ話やな~」と暖かい気持ちになる結末もいいね。

 しかし、前作や前々作とは毛色が違っている。それを期待すると肩透かしを食らうかも。


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