【読書感想文】 奥田英朗/イン・ザ・プール 【2006年刊行】
【概要】 (Wikipedia引用)
『精神科医伊良部シリーズ』の第1作。第127回直木賞候補になった。
伊良部総合病院の地下にある神経科を訪れる人々と、彼らを診る医師を描いた作品。
【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用)
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か。
【感想】
奥田英朗氏の名前は前からよく見聞きしていたが、読むのは初めて。数年前に誰かが「奥田英朗って人のイン・ザ・プールって本が面白いよ」と教えてくれたので買っておいたのだが、数年後の昨日棚を見たらなかったのでブック・オフで買ってきて読んだ。二作目が直木賞捕ってるみたいで気になったのよね。
昼前にファミレス行ってランチ食いながら読んで、帰ってきてからも読んで。びっくりするぐらい面白かった。注射フェチでロリコンでマザコンの精神科医伊良部と、美人で露出狂だが愛想のない看護師マユミのキャラがいいね。病気の内容もわけがわからなくて本人は必死に困っているが、読んでるこっちからすれば笑えて笑えて仕方がない。
プールで泳いでる時の快感を求めて何度もプールへ通う会社員、ち○こが常に勃起状態になっている嫁を寝取られた男、美人な私には何十人ものストーカーがついてると訴えるコンパニオンの女、携帯依存症で常に誰かと繋がっていることを気にしている高校生、強迫性障害でなにもかもが気になって仕方ないルポライター。
ぐいぐい読ませる力があって一気に読んでしまった。次作の空中ブランコと町長選挙が楽しみだ。あとほかにも奥田英朗氏の本を買ってきたのでそれも楽しみだ。
追伸。一度でいいからマユミちゃんみたいな看護師に注射されたいなぁ。