読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【読書感想文】 中島らも/変!! 【2010年刊行】

【概要】

 言わずと知れた中島らも氏のエッセイ集。


【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用)

 「私事、この度、無事死去つかまつり候。…」と生前に妙な「死亡案内」を出した落語家。通勤電車の中で、オナラをしたしないで「つかみ合い」のケンカをするサラリーマン。凄い剣幕でリングに乱入しマイクを奪うが、いきなり「こんばんは」と拶挨してしまうレスラー。
 奇想の天才が綴った世の中の「変」が大集合。抱腹絶倒間違いなしのエッセイ集。
 文庫化に際しひさうちみちお松尾貴史の特別対談収録。


【感想】

 1988年のエッセイであるから、つまり今から三十年前でして、わたくしが二歳の時のエッセイであります。

 いくつか既視感のあるエッセイもあったので、もしかしたら昔読んだのかもしれない。でも読書メーターの最古記録は2009年で、この本が2010年刊行だから計算が合わない。ベスト的なもので読んだのかもしれないな。

 二十歳前後の僕といえば、筒井康隆氏と中島らも氏ばかり読んでいた。中学の頃ぐらいにできた古本屋はライト・ノベルを百円で五冊だとか文庫本を百円で三冊だとか売っていて、金はないが暇はある僕にとってパラダイスだった。ゲームは禁止、バラエティ番組も禁止、自分の部屋にはテレビがないので、ラジオを聴くか本を読むかしか娯楽がない。
 そこには一日中漫画を立ち読みしている不登校の同級生や裏で煙草をふかしているヤンキーなんかがいて、なかなか楽しい場所だった。

 そして僕が二十歳前後の時についに文庫本を売らずに外に放置するようになった。ご自由にお持ち帰りくださいという文庫本が腐るほどあった。マイ・カーを持っていたので仕事をサボった時に行って一回に五十冊ほどご自由にお持ち帰った。
 その中に筒井康隆氏の短編集と中島らも氏のエッセイがたくさんあった。読んで読んで読みまくった。仕事場へ持っていって休憩時間や昼休みにも読んだ。

 どちらももう面白すぎてやめられないとまらない。

 この変!!の中にはタイトル通り様々な変が収録されている。絹でできた大麻草のハリボテを置くバーや、ティッシュを使うのが面倒で買い物袋に放出していたら袋を見ただけで勃起する男、等々。

 バカ笑いしながら一気に読んでしまった。

 (ちなみに、らも氏を知ったのは深夜にやっていた最後の晩餐というバラエティ番組だった。その後は爆笑問題のススメという番組にも出ていたっけ。下痢が止まらないとか言ってたなぁ。)


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