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【読書感想文】 長江俊和/放送禁止 【2016年刊行】

【概要】

 言わずと知れた長江俊和氏のフェイク・ドキュメンタリー・シリーズ放送禁止の小説版。


【あらすじ】

 放送禁止2 ある呪われた大家族、放送禁止3 ストーカー地獄編、放送禁止5 しじんの村が収録されている。


【感想】

 放送禁止は活字になっても放送禁止ですね。読みやすい文章なので数時間で読みました。
 僕はこのシリーズが本当に大好きなのだが、そもそもの出会いは友人の家に泊まっていた時に深夜観た放送禁止3 ストーカー地獄編だった。ネットもなかったし携帯電話もなかったので、いったいこれがなんなのか理解できなかった。てっきりドキュメンタリーだと思っていたが、ストーカーが女性を追い詰めるシーンなどがとんでもなく怖く感じたことだけ覚えている。

 考えてみれば、パーフェクツな放送禁止との出会いだった。それからテレビ・シリーズを全部観て、劇場版も二作観た。洗脳はまだ観ていません。すみません。

 ブレア・ウィッチ・プロジェクトでモキュメンタリーの面白さを知り、放送禁止で練りに練ったシナリオの奥深さを知り、ノロイ白石晃士監督を知り、クローバー・フィールドで興奮し、パラノーマル・アクティビティで恐怖し、グレイヴ・エンカウンターズでこのジャンルが完成されたと感じた。

 しかし、当時からよく聞いていた話だが、僕みたいになんの予備知識もなく深夜たまたま放送禁止を観た視聴者からのクレームがかなりあったようだ。いっときシリーズが中断された時は、「クレームの多さに打ち切りになった」なんてネットで噂されていたのを目にした。

 出版禁止も積ん読棚にあるので近い内に読みたい。


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