【読書感想文】 村上春樹/アンダーグラウンド 【1999年刊行】
【概要】
言わずと知れた村上春樹氏の、1995年3月20日に起きた地下鉄サリン事件の被害者やその関係者に村上自身がインタビューを行ったものをまとめたもの。
【あらすじ】
なし。
【感想文】
まず述べておきたいが、半分を過ぎたころに飽きてしまい、あとは飛ばし飛ばしで読んだ。人となりの紹介→電車内の様子→オウム信者に思うこと、この繰り返しで飽きてしまった。書いてあることもさほど違いはないし、すべての人のインタビューを読む必要性を感じられなかった。
最初はとても興味深く読んだし、植物状態になってしまった女性のインタビューは涙が出た。オウム真理教への怒りを抱いた。それと、てっきり僕は地下鉄サリン事件はひとつの車両にひとつだけ仕掛けられたものだと思っていたので、その面でもショックを受けた。
作者の考えも理解できる。が、最後まで読むことはできなかった。被害者には申し訳のない話であるが。