【読書感想文】 アガサ・クリスティー/そして誰もいなくなった 【2010年刊行】
【概要】
言わずと知れたアガサ・クリスティーの一億部突破の名作ミステリ。
【あらすじ】 (Wikipedia引用)
イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる8人の男女が招かれた。2人の召使が出迎えたが、招待状の差出人でこの島の主でもあるU・N・オーエンは、姿を現さないままだった。やがてその招待状は虚偽のものであることがわかった。不安に包まれた晩餐のさなか、彼らの過去の罪を告発する謎の声が響き渡った。告発された罪は事故とも事件ともつかないものだった。その声は蓄音機からのものとすぐに知れるのだが、その直後に生意気な青年が毒薬により死亡する。
さらに翌朝には召使の女性が死んでしまう。残された者は、それが童謡「10人のインディアン」を連想させる死に方であること、また10個あったインディアン人形が8個に減っていることに気づく。その上、迎えの船が来なくなったため、残された8人は島から出ることができなくなり、完全な孤立状態となってしまう。
【感想】
最近ミステリを読むようになって、まあだとしたらアガサ・クリスティーは読んでおいたほうがいいかしらと一番有名なこれを購入した。
海外の小説は名前が覚えられないとかキリスト教云々とかで一部をのぞいて受け付けなかったので、はっきり言ってまったく期待していなかった。古典だし。
まず登場人物一覧をスマホで撮影して、それを見ながら読む。なんだか登場人物の紹介が始まったぞ。誰が誰かわからんな。変にテンション高いし。様々な種類の人間が様々な理由でこの孤島に集められたわけか。ふーん。過去の罪を告発だって。おお、威勢のよかったマーストンが毒で死んだ。おお、使用人の妻が死んだ。ほほお、童謡通りに死ぬわけか。誰が犯人なんだ? 疑心暗鬼になる。島をくまなく探索して。うわーまた一人死んだー!
気づけば読み終えていた。とてもすっきりとした無駄のない文章で、それぞれちゃんとキャラの立った登場人物たちが脳内で動き回り、先の気になる展開で、一気読みですよ。
アガサ・クリスティーさん、すみませんでした。次はABC殺人事件とかオリエント急行殺人事件とかアクロイド殺しとか買ってきます!