【読書感想文】 円城塔/オブ・ザ・ベースボール 【2008年刊行】
昔から気になっていた円城塔のデビュー作。
【感想】
表題作の「オブ・ザ・ベースボール」は、序盤のみ楽しめた。
田舎の村に一年に一度人が降ってくる。原因は不明。
という設定はとても引き込まれるし、ジョークを交えた文章は笑えてとてもよい。
……が、それだけで80頁も読むのはとてもつらい。とくになにも起こらず、ただ主人公の独白が延々と続く。途中で飽きてしまったが、なんとか頑張って読んだ。
ひたすら苦痛なのを頑張って読んだだけで、面白くもなんとも思わなかった。とはいえつまらないとも思わなかったので、感想の書きようがない。
達成感のようなものもなかったが、開放感はあった。
「オブ・ザ・ベースボール」はなんとか読み終えたが、「つぎの著者に続く」を読み始めて、もう無理だと思った。これも面白い面白くない以前の問題だった。書いてあることにまったく興味がわかない。日本語が書かれてあることはわかるのだが、それがいったいなにを表しているのかがさっぱりわからない。
「どんなものでも最後まで読みきる」というルールを自分に課せていたので、それが守れなかったことだけが心残りだった。
なので、「最後まで読んでないのに感想書くんじゃねえよバカ!」と罵ってください。
この二作品を楽しめるスキルを持っていなかった。本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。