【読書感想文】 茨木のり子/詩のこころを読む 【1979年刊行】
読むのにかなり時間がかかってしまった。というのも、そもそもやっぱり僕には詩が理解できないということであるし、茨木のり子氏の解説もさっぱり理解できないし、気に入った詩は何度も何度も繰り返して読んでしまうから。
この三点の理由。
詩はさっぱり理解できないし解説もなに言ってるか理解できないけれど、胸にすっと入ってきてとても心地の良い気分にさせてくれる詩は存在する。数は多くはない。ここに載っている詩のほとんどが理解不能だった。しかし読んでいるとたまにそういう、幸せな気持ちになる詩がある。
そういう詩もあるんだな、と思えたことが一番の収穫だった。
そういう詩は何度繰り返し読んでも飽きない。まるで絵のようだと思った。
というか、詩ってそういうものなんだろうな。「考えるんじゃなく、感じろ!」という。
敬愛する高橋源一郎氏の作品を読んだ時のような、「なんのこっちゃようわからんが、心地いい」と思えたらそれで十分なのかもしれない。