読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【読書感想文】 村上春樹/中国行きのスロウ・ボート 【1986年刊行】

 僕が生まれた年にリリースされた、村上春樹氏にとって最初の短編集。

 ひとつひとつ感想文を書こうと思ったが、別にいいんじゃないかって。読んでいるあいだ、村上春樹の文章にずっと浸っていられた。

 山も落ちもないのに楽しく読めちゃうんだよな。いつもの春樹的アイテムや、今後の長編で出てくるアイテムもあったりして。

 しかし最後のシドニーのグリーン・ストリートは、読んでいてなんだかブコウスキー氏のパルプを思い出した。この短編集の中で一番好きかも。日常に非日常が侵入してそのまま進んでゆく。展開がまったく読めなかった。