【映画感想文】 庵野秀明・樋口真嗣/シン・ゴジラ 【2016年公開】
早く観たかった一本。観ている途中に、「この映画はとんでもないぞ」とある意味で恐怖を覚えた。
【良い点】
・たくさんの人が出てくるが、役職と名前がテロップで出てくる点。物語の展開がかなり早いので、そこですぐにキャラクターの設定を頭に入れられる。
・特撮が嘘くさくなく、リアリティが出ている。
・これまでのゴジラとは違い、人間目線でゴジラの恐怖を描いている。
・日本が格好いい。
特筆すべき点は、日本政府が格好いいというところだろう。アメリカや他国に頼らず、あくまでも自国でゴジラを対処しようとする姿勢、日本人としての誇りを感じられる。しかしそれも説教臭くなく、単純にヒーロー物として日本が格好良く描かれている。
そして、2011年3月11日の地震とゴジラの災害が重なった。日本はあの時タコ殴りにされ辛酸を嘗めさせられたが、そんなことでは日本人は負けないぞという力強さを感じた。日本はまだまだやれる。そういう熱い思いが詰め込まれた熱い映画だった。
観ない理由はない。