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【映画感想文】 チャド・スタエルスキ/ジョン・ウィック R-15【2015年公開】

 なんの無駄もなく、始まりから終わりまで一気に駆け抜けて、主演のキアヌ・リーヴスの格好よさがつまりにつまった、素晴らしい映画だった。

【概要】
 かつて裏社会にその名を轟かせた凄腕の殺し屋ジョン・ウィックは、5年前に最愛の女性ヘレンと出会い足を洗う。平穏な結婚生活を送るジョンであったがヘレンが病で亡くなり、生きる希望を失う。だが、ヘレンは残される夫を心配して仔犬を手配しており、その存在がジョンの新たな希望となりつつあった。その矢先、ジョンの愛車フォード・マスタング・マッハ1を狙った強盗に家を襲われ、車を奪われただけではなく仔犬も殺されてしまう。大事なものを再度失ったジョンは、復讐のため、裏社会へ戻ることを決意する。
 Wikipedia参照。


【感想】
 キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィックが寡黙でスマートで格好いい。確実に頭打ち抜いて殺す容赦なさもいい。序盤からバスバス、バスバスと人を殺しまくりで、あまりの無双っぷりに笑ってしまった。ナイフがじわじわと刺さるシーンがいくつもあったので、そこは少し目をそらした。R-15だからね。

 登場人物のほとんどがスマートかつ冷酷非道な残虐者で、特にウィレム・デフォー演じるマーカスが素晴らしい。サム・ライミスパイダーマンでゴブリンを演じたあの方。

 でも、エイドリアンヌ・パリッキ演じるミズ・パーキンズはなにがしたかったのだろう?

 吹き替えで観たわけだが、ミカエル・ニクヴィスト演じるウィゴ・タラソフの吹き替えが堀内賢雄氏で、どうも僕はフルハウスジェシーおいたんの声を聞いて育ってきたもので、落ち着いた冷酷非道なボスの吹き替えを見事に演じていて、やっぱり声優の方ってすごいなと思ったね。


 こんなのもう、文句なしのパーフェクツな映画だわ。なんの文句もないしマイナス・ポイントも一つもない。

 マトリックスでは髭の剃り後ですら格好良かったキアヌ・リーヴスが、もさっと生やした髭面ですら格好良いキアヌ・リーヴスになっていた。やっぱりキアヌ、格好よすぎだわ。すごい。