【映画感想文】【洋画】 ロブ・ライナー/スタンド・バイ・ミー 【1987年公開】
十年ぶりぐらいに鑑賞。
……いやぁ、やっぱりいいなあ。
三十年も前の映画なのに、古臭さを感じさせない。悩みや傷を負った少年たち四人が、野ざらしになった死体を見つけに冒険をする。たったこれだけのプロットなのに、物語は深く爽やかで、切ない。
クリスがゴーディに相談をするシーン、そしてゴーディがクリスに相談するシーンは、とても悲しい。クリスは、「出来損ないの家族の一員だから、未来が暗い」と言う。ゴーディーは、「出来のよかった兄と比べられ、父親から嫌われている」と言う。
そしてゴーディは、「クリスは家族と違って賢いから進学すべきだ」と返し、クリスは、「父親はゴーディのことをわかっていない、物書きの才能がある」と返す。
このシーンがたまらなく好きだ。
四人は冒険をする。冗談を言い合い、汽車に轢かれそうになったり、蛭に襲われたり、喧嘩をしたり、夜の森に怯えたり、そして助け合いながら……。
クリス役のリヴァー・フェニックス氏の早世が悔やまれてならない。
たまにふとした瞬間に観たくなる映画の一つ。
【キーファー・サザーランドが出ていたのに驚いた度】 ★★★★★
【観ないと人生損してると言える映画度】 ★★★★★
【そういや可愛い姉ちゃんが一切出ていないな度】 ★★★★★
【総合 ★★★★★