【映画感想文】【邦画】 英勉/貞子3D
面白くないわぁ。最初から最後まで、一切面白くないわぁ。最初から最後まで、一切怖くないわぁ。途中で寝たし。
終盤の、石原さとみ演じる鮎川茜の演技が、ちょっと酷すぎて鬱陶しい。脳内は、瀬戸康史演じる安藤孝則のことばかりで、きゃあきゃあ騒いではぁはぁ言って、貞子に見つかってまたきゃあきゃあ騒いではぁはぁ言って、の繰り返し。うるせえんだよ唇お化けが。
そのビデオを観ると一週間後に死ぬという設定が、現代的にアレンジされ、ニコニコ生放送や、スマート・フォンで動画を観ると自殺に見せかけて殺される、と変更されたのはよかった。調べると、エスという原作のキャラクターや設定を応用して、映画用にオリジナルとして再構築したと書いてある。
オリジナルにする必要性ありますか!?
質問のコーナー。
終盤、大量の貞子に追いかけられるシーン。なんで貞子ちゃんはいっぱいいるの? 元々貞子ちゃんを復活させるのが目的だったんでしょう? なのになぜいっぱいいるんですか?
鮎川茜が長い鉄パイプで貞子を撃退するシーンがありましたが、なぜ一体撃退しただけで、唯一といっていい武器をそこに放り捨てたんですか? その後後ろからやってきた貞子をまた長い鉄パイプで撃退しましたが、廃墟になぜそんな都合のいいように、鉄パイプがころころ転がっているんでしょうか?
鮎川茜がロッカーに隠れて、例のごとくはぁはぁ言って、貞子がロッカーに近づき、開けた! ……と思ったら違うロッカーでした! という、使い古されてなんの怖さもないイベントを、なぜ数回入れたんでしょうか。
「孝則ぃ」「茜ぇ」と喜んで抱き合っていますが、田山涼成演じる小磯刑事が死にかけているのを忘れたのでしょうか? 声もほとんど出ないし、血だらけですよ。
リングは登場人物が馬鹿ではなく、ある程度冷静に、そして論理的に解決へ向かっていましたが、この映画の登場人物は全員馬鹿じゃないですか。なぜ馬鹿ばかりにしたのでしょうか?
明らかに続きのある終わり方でしたが、続編は観ませんよ? だって全然面白くなかったんですもの……
一時間半をドブに捨てたい人だけ観てください。
【時間の無駄度】 ★★★★★
【存在しなくていい映画度】 ★★★★★
【石原さとみがより嫌いになった度】 ★★★★★
【総合】 ☠☠☠☠☠