【映画感想文】【邦画】 吉田恵輔/ヒメアノ~ル
大好きな古谷実先生の原作の実写化。主人公の岡田役に濱田岳氏、もう一人の主人公の森田役にV6の森田剛氏。
とても大好きな原作だったので、実写化はどうなるかな……と思っていた。というのも、同じく大好きな古谷実先生のヒミズの実写化が、改悪されまくって悲惨な出来になっていたから。キャラクターの改悪、取ってつけたような茶沢さんのバック・グラウンド、そしてなによりもう最悪最低の結末……。
原作モノの実写化には、原作愛というものがないんだな、と確認させられた。
そして、サイコ・キラーの森田役に、ジャニーズのアイドルである森田剛氏がキャスティングされたというのに、かなりの不安があった。某ウシジマくんの劇場版第一作に、某AKB48の某大島優子がキャスティングされて、中途半端なキャラクターだわ、脱がないわ、なにもしないわ、棒読みだわで、アイドルがキャスティングされると、やっぱりNGがあるので、マイルドになるんだなぁ、という前例があって。
まあ、そういうことがありましてね……。
うん……。
森田剛さん! アイドルだからどうこうとか、偏見持ってすみませんでした!
もう、本当に、森田剛氏の演技が素晴らしい。濱田岳、 佐津川愛美両氏の演技も凄いんだけれど、いやぁ、やっぱり、インパクトがあるんだよね。前述したように、アイドルがここまでやるか!? っていう。詳しくはネタバレになるんで言えないけれど、いやもう、凄いね。いやまあ確かに、森田剛氏のこの入り込んだ、白熱した演技にはなにもケチをつけるところはないんだけれど、元々を考えてみれば、ジャニーズがこれをよくオーケーしたなっていう。うーん、いやぁ、アイドルがここまでやるか!? 本当に。
まあ、落ち着いて、内容の方に。
ほぼ原作通りだけれど、ギャグのパートがほとんど削除されている。まあそれは仕方ないかな。尺の問題もあるし、ほのぼの恋愛、ギャグあり、サイコ・サスペンスという原作通りにやるのもね。あと、岡田君の親友、安藤さんが悪魔キャラになるパートもごっそり削除。それも仕方ない。で、後半からガッツリオリジナル。でも、改悪じゃないの。原作をより一層よくしたという感じかな。
後、童貞男と経験のある女の恋愛あるあるが面白かった。そうだね、彼女の過去の性生活とか、過去の男のこととか気になるよねぇ。
いやぁー! うん、本当に、原作愛を感じられる実写化作品だね。
映像もねぇ、センスあって、格好いいよ。
もうね、うーん、どうしようもないんだよなぁ。世界の中心で、愛をさけぶの感想文でも書いたけれど、僕はどうも、どうしようもなさに惹かれるところがあるね。
ラストはもう嗚咽しながらボロボロとむせび泣きました。
何度も言いますが、森田剛さん! アイドルだからどうこうとか、偏見持ってすみませんでした!
【もう素晴らしいわ度】 ★★★★★
【なにも言うことないわ度】 ★★★★★
【いいから、早く、レンタルしてこい度】 ★★★★★
【総合】 文句なし ★★★★★