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【読書感想】 チャールズ・ブコウスキー/パルプ

 僕はブコウスキーの作品はくそったれ! 少年時代とこれしか読んでないんだけど、本当に面白い。読ませる力が物凄い。わけのわからない展開がどんどん続いて、どんどん先を読みたくなる。

 このパルプ、ニック・ビレーンというポンコツ私立探偵が主人公で、金が無くて呑めないし打てない……それ以上にアパートの家賃が払えないという貧窮した状況で、そこに「セリーヌを探してくれ」と「赤い雀を探してくれ」という二つの依頼が舞い込んでくる。しかしこの小説は普通でないので、ワープしたり宇宙人が出て来たり詐欺られたりという無茶な展開が続く。

 しかもこの小説の凄いところは、ニック・ビレーンはただバーで呑んで博打をしているだけなのに、周りがどんどんニック・ビレーンを助けてくれ、物語が上手いように展開している。
 あともう一つ面白いのが、ストーリーの展開に全く関係のない小話が随時挿入され、「これは何の意味があるんだろう」と思わせて、何もない。

 そして、海外文学があまり好きではない僕が何故読み通せて、尚且つ傑作だと喚いているかの理由を。というのも、別に大した理由じゃない。この作品はそれぞれのキャラクターが外国名である以外、殆ど海外の臭いをしない。銃を持ち歩いているとか、そのレベル。だから楽しめたんだろうなぁ。

 まぁ、とにかく言う前に読んで貰いたい。パンクだね。ブッ飛んでる。有り難い事に今月復刊されたから、是非アマゾンでポチってくれたまえ。僕は復刊を知らずに、絶版の今作をブックオフで百円で見つけ、大はしゃぎした。まさか復刊されるとはなぁ。くそったれ!