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RETSUDAN SENSEIの感想文

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【映画感想】 ラース・フォン・トリアー/アンチクライスト

映画感想文

 何と言うかね、これは……どうやって感想を書こうかと色々考えるんだけど、そんなに長い文章は思い浮かばない。

 ラース・フォン・トリアー監督作は、これが初めてなんだけど、成る程こういう感じなのかぁと。この作品は登場人物が二人だけで構成されており、尚且つ物事に明快な説明がなされておらず、手ぶれカメラで、まるでモキュメンタリーのように映し出されている。鑑賞しながら、これは多分こういう事だな、を繰り返して、あまり余計な事は考えずに映画の中に没入出来る。

 というように、前半は凄く良かった。常に不安、不安、不安。でも後半からちょっと、何だこれと思いつつ鑑賞していた。

 後半の何が良くないって、何度も出てくるセックス描写。いや、セックス描写が良い悪いじゃなくて、こう何度も出されると辟易する。何でこんなにもセックスするのかなと。自分たちがセックスしている間に息子が転落死してしまい、喪失感と罪悪感で妻がおかしくなる。それはわかる。僕は子供がいないけど、愛する子供がそういう形で亡くなると、そりゃあおかしくもなるさ。そしてその喪失感と罪悪感により、何度もセックスするのか。無理やりに。そこが全然わからない。

 そしてその、全然わからない、というのが後半ずっと続く。おかしくなった妻を助けるために頑張る夫に、妻は夫の足に鉄をブッ刺す。観ていてキツかったね。ちょっと画面から目を背けた。え? 何でそんな事するの? そしておかしくなった妻は、自分の性器をハサミで切断する。観ていてキツイ。え? 何でそんな事するの? いや、わかるっちゃわかるんだけど……。

 だから結局は、愛する息子を亡くしたせいでおかしくなったと思いきや、実は妻は日常的に息子に虐待しており、それを知った夫に捨てられるのではないかという妄想に苛まされ、夫に虐待をする、と。それだけの話なのに、何かいきなり動物が現れたり、どんぐりが大量に落ちて来たり、動物に虐待したり、足に鉄をブッ刺したり、性器切断したり、夫に妻がセックス中に「殴ってくれ」と言ったり、わけがわからない。

 タイトルからして反キリストがテーマなんだろうけど、僕はキリスト教の事全然知らないから、だから楽しめなかったんだろうか? うーん、もう一度観ようとは思わない。前半良かったんだけどなぁ。