読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

芥川龍之介賞受賞作

【読書感想文】 高橋弘希/送り火 【2018年刊行】【第159回芥川龍之介賞受賞作】

【概要】 言わずと知れた高橋弘希氏の五冊目の小説で、第159回芥川龍之介賞受賞作。 【内容紹介】 (文藝春秋BOOKS引用) 東京から山間の町に引越した中学三年生の歩。うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは。注目の俊英、渾身作! 【感…

【読書感想文】 赤染晶子/乙女の密告 【2010年刊行】【第143回芥川龍之介賞受賞作】

【概要】(Wikipedia引用) 京都にある外国語大学では、皆熱心に学業に取り組んでいる。2009年11月のある日、風変わりなバッハマン教授が、他の授業に乱入し、1月に行われるドイツ語スピーチコンテストの暗唱課題を伝える。「『ヘト アハテルハイス』(『ア…

【読書感想文】 吉行淳之介/原色の街・驟雨 【1966年刊行】

この本が初吉行淳之介でありまして、しかもこれまで第三の新人は一切読んだことがありませんで、期待と不安がないまぜの状態で読んだわけでやんすが、まずひとつ言えることはですね……文章旨すぎない? 文章のお手本を読んでいるかのよう。芥川龍之介賞受賞作…

【読書感想文】 羽田圭介/スクラップ・アンド・ビルド 【2015年刊行】【第153回芥川龍之介賞受賞作品】

高校生でデビューして以来何度も何度も芥川龍之介賞の候補になるも落選し続けた羽田圭介氏の、ようやくの芥川龍之介賞受賞作品。 羽田圭介氏の作品を読むのはこれで二作目なので、とても楽しみにしていた。【概要】 スクラップ。 主人公である健斗は、「早く…

【読書感想文】 村田沙耶香/コンビニ人間 【2016年刊行】

第155回芥川龍之介賞受賞作。 やたらと話題になっていたので気になっていた。ようやく読めた。読み始めて、気がついたら終わっていた。 感情も恋愛経験も就職経験もセックス経験もなにもない、主人公古倉。簡単に述べてしまえば、この人には「当たり前」とい…

【読書感想文】 中村文則/土の中の子供 【2008年刊行】

二〇〇五年に芥川龍之介賞を受賞した表題作と、短編である蜘蛛の声の二作品が収録された一冊。 芥川龍之介賞受賞が納得できるものであり、中村文則氏の小説として期待を裏切らない作品だった。文庫本自体は薄いが中身はとても濃いものだった。 とは言うもの…