新人賞受賞作
【概要】 言わずと知れた伊坂幸太郎氏のデビュー作品で第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。 【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用) コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。 江戸以来外界から遮断されている“荻島"には、妙な人間…
【概要】 言わずと知れた芥川龍之介賞作家村田沙耶香氏の、第46回群像新人文学賞優秀賞受賞作品を収録した短編集。 【内容紹介】 (文庫本裏表紙引用) 受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立…
【概要】(新潮社HP引用) 未来人がオフ会に降臨!? 興味本位で参加したAV嬢の絵里は自分の孫と名乗る青年と知り合い同棲。その日常はネット民の際限なき好奇心の餌食となってゆく……。 自分が信じるものだけが真実となる時代の炎上騒ぎをクールに描いた話題作…
昔から気になっていた円城塔のデビュー作。 【感想】 表題作の「オブ・ザ・ベースボール」は、序盤のみ楽しめた。 田舎の村に一年に一度人が降ってくる。原因は不明。 という設定はとても引き込まれるし、ジョークを交えた文章は笑えてとてもよい。 ……が、そ…
この本を読むのは、刊行された十五年前、高校のクラス・メイトで仲の良かった男が、「すごい小説を見つけたぞ」と興奮して貸してくれて読んで以来だった。 中高生の男というのは大体においてグロテスクなものが好きだ。ゴア描写が好きだ。それは映画でも漫画…
【あらすじ】 「引き継いでもらいたいものがある」 ――会ったこともない「祖父」から届いた一通の葉書。パチンコで稼ぎを食いつぶす警備員の圭太が遺産でももらえるかと出向いた先は、しかし、遠い昔に忘れ去られた廃鉱の窪地だった。コウモリのスープを食べ…
ハード・カバーで百二十二枚。薄い本なのに、読むのに時間をかけた。時間がかかったわけではなく、時間をかけた。なぜか? それは単純に、読み終わるのがもったいなく感じたからだ。これは、日本兵を主人公にした、戦争小説だ。当たり前の知識で、日本は第二…
以前文芸誌で読んだ、はじまりの名前がとてもよかったので、この作者には期待していた。デビュー作だし、すばる文学賞受賞という、ザ・ジュンブンガクという感じだ。 そいで、まぁ、読み続けたんだけれど、すみません……半分の時点でギブ・アップです。全然面…