RETSUDAN SENSEIの感想文

感想文をバシバシガシガシ書きます。

小説感想文

【読書感想文】 文村上春樹・絵安西水丸/村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる 【1998年刊行】

シュールな内容の掌編が三十六編収録した掌編集。意味とか考えちゃ駄目で、感じるままに読むのがいいでしょうな。だって本当に意味不明なんだもの。小説も、絵も。 例えば……と挙げるとネタバレになってしまうし、村上春樹氏も言っているように、ライトな物語…

【読書感想文】 歌野晶午/葉桜の季節に君を想うということ 【2007年刊行】

読みやすい文章で複数の話を混ぜながら進めるため、先が気になって仕方がなく、二日程度で読み終えてしまった。こういうのが徹夜本というんだな。 まぁ、なんというか、とてもよかった。スリル満点で、これぞミステリだね。

【読書感想文】 村上春樹/カンガルー日和 【1986年刊行】

村上春樹氏の掌編集。どうでもいい話だが、文庫本の刊行年が僕の生まれた歳だった。七十九刷だって。 不思議でおかしくて笑えて切なくて意味がわからなくて……。いつもの村上春樹節が詰まりに詰まった掌編が十七編。プラス短編が一編。 深く考えちゃいけない…

【読書感想文】 中村文則/土の中の子供 【2008年刊行】

二〇〇五年に芥川龍之介賞を受賞した表題作と、短編である蜘蛛の声の二作品が収録された一冊。 芥川龍之介賞受賞が納得できるものであり、中村文則氏の小説として期待を裏切らない作品だった。文庫本自体は薄いが中身はとても濃いものだった。 とは言うもの…

【読書感想文】 村上春樹/東京奇譚集 【2007年刊行】

【概要】 五編からなる短編集。外れなし。 一つずつ感想を書く。 【偶然の旅人】 【あらすじ】 彼はピアノの調律師をしている。41歳でゲイである。三歳下のボーイフレンドがいるが、別々に暮らしている。 彼は火曜日になると車で神奈川県にあるアウトレット…

【読書感想文】 夜釣十六/楽園 【第32回太宰治賞受賞作】【2017年刊行】

【あらすじ】 「引き継いでもらいたいものがある」 ――会ったこともない「祖父」から届いた一通の葉書。パチンコで稼ぎを食いつぶす警備員の圭太が遺産でももらえるかと出向いた先は、しかし、遠い昔に忘れ去られた廃鉱の窪地だった。コウモリのスープを食べ…

【読書感想文】 伊坂幸太郎/チルドレン 【2007年刊行】

とてもよかった。読者をひたすら楽しませるという、エンターテイメント作品としてよくできている。 伊坂幸太郎氏作品はアヒルと鴨のコインロッカー、仙台ぐらし、ゴールデンスランバー、PKと読んできたが、期待を裏切らない手堅い作り。 かなり面倒臭そうな…

【読書感想文】 西村賢太/芝公園六角堂跡 【2017年刊行】

四つからなる短編集。ひとつひとつ感想を書こう。 芝公園六角堂跡 表題作。稲垣潤一氏のファンになった経緯、そして今では一緒に食事をしたりライヴに呼ばれるようになったことを述べる。そして今回呼ばれたライヴの場所の近くが、師と仰ぐ藤澤清造氏の終焉…

【読書感想文】【小説】 村上春樹/女のいない男たち

六編からなる短編集。一つ一つ感想文をつけていこうと思う。 しかし、短編のいいところは、一気に物語に入り込んで、一気に終わる、この短い間の没入具合がの気持ちよさだよね。 ドライブ・マイ・カー 設定が面白いね。個性派俳優の家福が、一時的に運転をや…

【読書感想文】【小説】 石田衣良/池袋ウエスト・ゲート・パークⅫ 西一番街ブラックバイト

再始動が嬉しい。一つづつ感想文をつける。 西池第二スクールギャラリー マコトの元に、同級生のサエコがやってくる。サエコは和菓子屋岡久の一人娘で、使われなくなった小学校をギャラリーにしている。そこに置かれていた、小門屋という男の作品を何者かに…