れつだん先生メンバーの感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

小説感想文

【読書感想文】 東野圭吾/真夏の方程式 【2011年刊行】

【概要】 言わずと知れた東野圭吾氏のガリレオ・シリーズ第6弾でシリーズ3作目の長編。 【あらすじ】 (Wikipedia引用) 夏休みのある日から両親の都合で一人、親戚が経営する旅館で過ごすことになった小学5年生の少年恭平は、玻璃ヶ浦へ向かう電車の中で湯…

【読書感想文】 江戸川乱歩/明智小五郎事件簿 1 【2016年刊行】

【概要】 言わずと知れた江戸川乱歩氏の明智小五郎の事件だけを抜き出して、時系列にまとめたもの。 【感想】 恥ずかしながらこの歳になるまで江戸川乱歩氏の小説は未読でした。D坂の殺人事件を読み勧めると、あまりの面白さと文章の読みやすさで読むのが止…

【読書感想文】 東野圭吾/ガリレオの苦悩 【2011年刊行】

【概要】(Wikipedia引用) 東野圭吾の推理小説。ガリレオシリーズ第4弾。2008年10月24日に『聖女の救済』と同時刊行した推理短編小説集。2011年10月10日には文春文庫より文庫版が発売された。 【感想】 前作の容疑者Xの献身であまり協力的ではなくなった湯…

【読書感想文】 中場利一/岸和田少年愚連隊 望郷篇 【2010年刊行】

【概要】 言わずと知れた、中場利一氏の岸和田少年愚連隊シリーズ三作目。 【感想】 望郷篇とあるように、チュンバの小学生時代を描いた長編。まるで漫才の掛け合いのように会話が進み、あれよあれよ止まらない止まらない、二日で読んでしまった。 六年前に…

【読書感想文】 村上春樹/騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編

概要 村上春樹氏の言わずと知れた長編最新作の上巻。あらすじ(Wikipedia引用) 妻との離婚話しから自宅を離れ、友人の父親である日本画家のアトリエに借り暮らしすることになった肖像画家の「私」は、アトリエの屋根裏で『騎士団長殺し』というタイトルの日…

【読書感想文】 中場利一/岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 【2010年刊行】

【概要】 中場利一氏の、言わずと知れた自伝的小説の第二弾。 【感想】 勘違いしていた。血煙り純情篇と望郷篇がずっと積ん読棚に並んでいたので、一作目は読んで二作目と三作目は未読なのかと思っていたが、読書メーターを見ると二作目と三作目を六年前に読…

【読書感想文】 鴻池留衣/ナイス・エイジ 【2018年刊行】

【概要】(新潮社HP引用) 未来人がオフ会に降臨!? 興味本位で参加したAV嬢の絵里は自分の孫と名乗る青年と知り合い同棲。その日常はネット民の際限なき好奇心の餌食となってゆく……。 自分が信じるものだけが真実となる時代の炎上騒ぎをクールに描いた話題作…

【読書感想文】 中村文則/迷宮 【2015年刊行】

【概要】 さて、今をときめく中村文則氏の迷宮。 あらすじ(Google Books引用) 密室状態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残ったその事件は「僕」が12歳の時に起きた。「僕」は事件のことを調べてゆく。「折鶴事件」と呼ばれる事件の現場…

【読書感想文】 片岡義男/と、彼女は言った 【2016年刊行】【読了断念】

【概要】 御年七十八の片岡義男氏の群像での連載をまとめた短編集。 【感想】 初めて片岡義男氏の本を手にとってみました。なんだか70年代に若者から絶大な支持を得たとかで、とても期待していました。しかしその期待は見事にブチ壊されてしまったのです。 …

【読書感想文】 高橋弘希/日曜日の人々 【2017年刊行】

【概要】 個人的に新作が待ち遠しい作家の一人で、外れのない作家の一人。 主人公である大学生の航と同い年の従姉である奈々が自死し、死後手紙が届くところから始まる。航と奈々は最後まではいかないものの、恋人のような関係だった。 航は生前の奈々が参加…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・イブ 【2014年刊行】

【概要】 『「マスカレード」シリーズ』の第2作で、前作『マスカレード・ホテル』の前日憚となる連作短編集。 以上、ウィキペディアより引用。粗筋とかその他諸々はウィキペディアで検索してください。詳しく書かれています。 【感想】 マスカレード・ホテル…

【読書感想文】 住野よる/君の膵臓を食べたい 【2017年刊行】

この小説のファンの方は、この感想文を読まないでください。責任は持ちません。以上。 【概要】 言わずと知れた大ベストセラー。インターネットの投稿サイトから発掘されて書籍化に至ったと。だから文章に関してはまったく期待していなかった。下手くそでも…

【読書感想文】 赤染晶子/乙女の密告 【2010年刊行】【第143回芥川龍之介賞受賞作】

【概要】(Wikipedia引用) 京都にある外国語大学では、皆熱心に学業に取り組んでいる。2009年11月のある日、風変わりなバッハマン教授が、他の授業に乱入し、1月に行われるドイツ語スピーチコンテストの暗唱課題を伝える。「『ヘト アハテルハイス』(『ア…

【読書感想文】 西村賢太/夜更けの川に落葉は流れて 【2018年刊行】

三作からなる短編集。まったくもう、期待を裏切らない面白さだこと。 寿司乞食(小説新潮二〇十六年一月号掲載)【概要】 日雇い労働へ行く、一日分の給料をその日に使い果たす、次の日また日雇い労働へ行く―― 北町貫多二十二歳、そんな無計画な生活を立て直…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売一 剣客商売 【2002年刊行】

年寄り向けのラノベといわれる時代小説。再読。が、内容はまったく覚えていなかった。 やっぱり文章とキャラクターが素晴らしい。 より簡潔に簡潔にシンプルに、無駄を省いて読みやすくし、それでいて想像力が膨らむ、文句のつけようがない文章。 数多の修羅…

【読書感想文】 高橋源一郎/ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた 【2017年刊行】

とても幸せな気持ちになれました。子どもたちが「くに」を作ろうとし、おとなたちがそれを支える。ファンタジーだけれど現実味もあり、よかったです。 終わり。 でいいと思うんだけれど、まぁもう少し書いてみようか。その前にまずこれを読んでほしい。ぼく…

【読書感想文】 吉行淳之介/原色の街・驟雨 【1966年刊行】

この本が初吉行淳之介でありまして、しかもこれまで第三の新人は一切読んだことがありませんで、期待と不安がないまぜの状態で読んだわけでやんすが、まずひとつ言えることはですね……文章旨すぎない? 文章のお手本を読んでいるかのよう。芥川龍之介賞受賞作…

【読書感想文】 中原昌也/マリ&フィフィの虐殺ソングブック 【2000年刊行】

面白い! オチも展開もなもへったくれもクソもない、下品でナンセンスな即興演奏のような掌編たち。 こんな感じでいいんだよね。こんな感じの小説読んでくすりと笑って、さー明日も頑張るかと。 なんのこっちゃよくわからんけどなんだか笑える。疑問なんか抱…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・ホテル 【2011年刊行】

お…… お、 お―― 面白かった! 【概要】(Wikipedia引用) 東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読…

【読書感想文】 高橋弘希/朝顔の日 【2015年刊行】

二冊目にして芥川龍之介賞候補作。デビュー作は戦争文学の指の骨、三冊目のスイミングススクールは母親の心の動きを描いて、二冊目は開戦前後の工場作業員である主人公と闘病中の嫁の切ない交流を描いた。 感想文で僕が何度も書いている「どうしようもなさ」…

【読書感想文】 佐伯一麦/ショート・サーキット 【2005年刊行】

【概要】 私小説家佐伯一麦氏の初期作品集。 年代別に並べると、木を接ぐが海燕1984年11月号掲載、端午が海燕1988年2月号掲載、ショート・サーキットが海燕1990年4月号掲載、古河が海燕1991年9月号掲載、木の一族が新潮1994年1月号掲載。 著者から読者へにあ…

【読書感想文】 羽田圭介/スクラップ・アンド・ビルド 【2015年刊行】【第153回芥川龍之介賞受賞作品】

高校生でデビューして以来何度も何度も芥川龍之介賞の候補になるも落選し続けた羽田圭介氏の、ようやくの芥川龍之介賞受賞作品。 羽田圭介氏の作品を読むのはこれで二作目なので、とても楽しみにしていた。【概要】 スクラップ。 主人公である健斗は、「早く…

【読書感想文】 川村元気/世界から猫が消えたなら 【2014年刊行】

昔やり取りのあった女性が勧めてくれたので、アマゾンで購入した。2014年に。積ん読棚から「ライトな感じだろうし、これ読むか」と手にとって読んだ。 一言で言うなら、作者の川村さん、今すぐ僕んち来いや。とりあえずどついたるから。 あかんでほんま。あ…

【読書感想文】 村田沙耶香/殺人出産 【2016年刊行】

コンビニ人間でがっつりとやられてしまったので、積んでいた本作をすぐに崩した。 「アホやなぁ」の一言に尽きる。当然褒め言葉。設定も登場人物もぶっ飛んでいるSFなので、なんだか筒井康隆氏の短編集を読んでいるような気がした。殺人出産 表題作なんです…

【読書感想文】 村田沙耶香/コンビニ人間 【2016年刊行】

第155回芥川龍之介賞受賞作。 やたらと話題になっていたので気になっていた。ようやく読めた。読み始めて、気がついたら終わっていた。 感情も恋愛経験も就職経験もセックス経験もなにもない、主人公古倉。簡単に述べてしまえば、この人には「当たり前」とい…

【読書感想文】 カズオ・イシグロ/わたしを離さないで 【2008年刊行】

ノーベル文学賞を受賞されたのことで、以前百円で買って積んでいたのを崩した。 時間をかけて読んだが、正直時間を返して貰いたいと思った。金はね、どうせ百円だからいいけれど、この本に費やした時間を返してくれ、と。 なのでまともに感想文を書く気にな…

【読書感想文】 黒田晶/メイド イン ジャパン 【2001年刊行】【文藝賞受賞作品】

この本を読むのは、刊行された十五年前、高校のクラス・メイトで仲の良かった男が、「すごい小説を見つけたぞ」と興奮して貸してくれて読んで以来だった。 中高生の男というのは大体においてグロテスクなものが好きだ。ゴア描写が好きだ。それは映画でも漫画…

【読書感想文】 佐伯一麦/ア・ルース・ボーイ 【1994年刊行】

古い付き合いの文芸友だちから紹介されたものの、数年間積んだままだった。どういう作家なのかもわからないし、どういうジャンルなのかもわからない。うだうだと読むのを先送りにしていた。 そして昨日、なんとなく手にとって読んでみた。そして、時間を忘れ…

【読書感想文】 よしもとばなな/キッチン 【2002年刊行】

言わずと知れた、よしもとばななのデビュー作にしてベスト・セラー小説。よしもとばななの小説は以前読んだアムリタが個人的にかなり好きだったので、デビュー作で評価がとてつもなく高いキッチンを読むのが楽しみだった。 そして、読んだ感想。 ……うぅむ………

【読書感想文】 高橋弘希/スイミングスクール 【2017年刊行】

指の骨に続き、高橋弘希氏の小説を読んだのはこれで二作目。外れないな、という印象。しかし文芸誌で読んだ時は、ですます調が受け付けなくて読むのをやめた記憶が。 物語の核心に近づくと逸らせて別の角度からの物語が始まり、帯に書いてある、「私と母の間…