読書感想ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

シリーズもの感想文

【読書感想文】 東野圭吾/聖女の救済 【2008年刊行】

【概要】 言わずと知れた東野圭吾氏のガリレオ・シリーズ第五弾。長編としては二作目となる。 【あらすじ】(Wikipedia引用) 真柴綾音と真柴義孝夫妻は子供ができないことを理由に離婚することが決まっていた。その時綾音の胸中には義孝へのある宣告が下さ…

【映画感想文】【邦画】 クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ 【2017年公開】

【概要】 言わずと知れたクレヨンしんちゃんの劇場映画25作目。 【あらすじ】(Wikipedia引用) ある日の夜、野原家にUFOが不時着。UFOの中にいたのは、宇宙から来たという宇宙人のシリリだった。シリリが発した光線を浴びたひろしとみさえは25歳若返り、ひ…

【読書感想文】 さくらももこ/たいのおかしら 【2003年刊行】

【概要】 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ第三弾。 【感想】 半分ほどドトールで読んでいたのだが、ニヤニヤが止まらなくて困った。細かい言い回しがとても面白いんだよな。 やっぱり父ヒロシは最高です。

【読書感想文】 横溝正史/八つ墓村 【1971年刊行】

【概要】 言わずと知れた横溝正史の推理小説。金田一耕助シリーズのひとつ。 【あらすじ】 (Wikipedia引用) 戦国時代(永禄9年=1566年)のとある小村に、尼子氏の家臣だった8人の落武者たちが財宝とともに逃げ延びてくるが、村人たちは毛利氏による捜索が…

【読書感想文】 さくらももこ/さくらえび 【2004年刊行】

【概要】 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ集。 【感想】 いや~、笑った笑った。これで三冊エッセイを読んだが、完全に父ヒロシのファンになってしまった。ヒロシのコイとか父ヒロシインタビューとか本当に読んでいて楽しかった。 かと思いきやデビ…

【読書感想文】 江戸川乱歩/明智小五郎事件簿 1 【2016年刊行】

【概要】 言わずと知れた江戸川乱歩氏の明智小五郎の事件だけを抜き出して、時系列にまとめたもの。 【感想】 恥ずかしながらこの歳になるまで江戸川乱歩氏の小説は未読でした。D坂の殺人事件を読み勧めると、あまりの面白さと文章の読みやすさで読むのが止…

【読書感想文】 中場利一/岸和田のカオルちゃん 【2010年刊行】

【概要】 言わずと知れた中場利一氏の自伝的小説の四冊目。 【感想】 タイトルにもあるように、今回はカオルちゃんがメイン。しかも短編集。 カオルちゃんの半端のないめちゃくちゃさと、漫才の掛け合いのようなテンポのよい文章で一気に読んでしまった。 作…

【読書感想文】 東野圭吾/ガリレオの苦悩 【2011年刊行】

【概要】(Wikipedia引用) 東野圭吾の推理小説。ガリレオシリーズ第4弾。2008年10月24日に『聖女の救済』と同時刊行した推理短編小説集。2011年10月10日には文春文庫より文庫版が発売された。 【感想】 前作の容疑者Xの献身であまり協力的ではなくなった湯…

【読書感想文】 さくらももこ/さるのこしかけ 【2002年刊行】

【概要】 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ第二弾。 【感想】 前巻に引き続き、とても面白かった。最後の「実家に帰る」は読んでいてとても切なくて寂しくなった。インド旅行記も楽しかった。 が、最後の対談はどうでもいい。

【読書感想文】 さくらももこ/もものかんづめ 【2001年刊行】

【概要】 言わずと知れたさくらももこ氏のエッセイ第一弾。 【感想】 百円でなんとなく買っただけなので期待はしていなかった。そういえば保育園から中学二年まで毎日遊んでいたH君の部屋にさくらももこ氏の本がずらっと並んでいたな、というのを思い出した…

【読書感想文】 中場利一/岸和田少年愚連隊 望郷篇 【2010年刊行】

【概要】 言わずと知れた、中場利一氏の岸和田少年愚連隊シリーズ三作目。 【感想】 望郷篇とあるように、チュンバの小学生時代を描いた長編。まるで漫才の掛け合いのように会話が進み、あれよあれよ止まらない止まらない、二日で読んでしまった。 六年前に…

【読書感想文】 中場利一/岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 【2010年刊行】

【概要】 中場利一氏の、言わずと知れた自伝的小説の第二弾。 【感想】 勘違いしていた。血煙り純情篇と望郷篇がずっと積ん読棚に並んでいたので、一作目は読んで二作目と三作目は未読なのかと思っていたが、読書メーターを見ると二作目と三作目を六年前に読…

【読書感想文】 堀江貴文/刑務所なう。 完全版 【2014年刊行】

【概要】 言わずと知れた堀江貴文氏の獄中記。 【感想文】 まず、とても面白い。単純な日記の部分だけではなく、時事ネタにコメントしたり面会の様子が描かれており飽きさせない。間に挟む西アズナブル氏の漫画は単に日記を起こしたものなので最初は物足りな…

【読書感想文】 東野圭吾/容疑者Xの献身 【2008年刊行】【第134回直木三十五賞受賞作】

【概要】 言わずと知れた直木賞受賞作でガリレオ・シリーズ第三弾の長編ミステリ。福山雅治氏と柴咲コウ氏の実写版も大ヒットしたようだ。 【あらすじ】(Wikipedia引用) 花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富…

【読書感想文】 北尾トロ/裁判長! これで執行猶予は甘くないすか 【2009年刊行】

【概要】 (Wikipedia引用) 殺人・強盗・覚醒剤など、法廷内ではさまざまな人間模様が繰り広げられる。実際に著者が東京地裁で傍聴した裁判の中から、印象深かったものをピックアップしたエッセイが鉄人社の雑誌『裏モノJAPAN』で連載された。それらをまと…

【読書感想文】 東野圭吾/予知夢 【2003年刊行】

【概要】 言わずと知れたガリレオ・シリーズの第二弾。 第一章・夢想る(ゆめみる) 第二章・霊視る(みえる) 第三章・騒霊ぐ(さわぐ) 第四章・絞殺る(しめる) 第五章・予知る(しる) の五編の短編が収められています。 【感想】 僕がこのシリーズには…

【読書感想文】 東野圭吾/探偵ガリレオ 【2002年刊行】

こら、おもろい! あっぱれや! 【概要】 突然人体が発火する、行方不明の男の顔がアルミに移り型どられた、浴槽に浸かったまま死んだ男の胸の一部だけ壊死していた、突然海岸で火柱が上がり女性が爆死した、男児が幽体離脱して容疑者のアリバイを証明した………

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売四 天魔 【2002年刊行】

【感想】 シリーズ四巻目。相変わらず「粋」で格好いいですな。作中で描かれる料理はどれもとても旨そうで、読んでいると腹が減って仕方がない。 しかしなんだな、物語としての面白さが巻を重ねるごとにパワー・アップしているような気がする。 文章は無駄を…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・イブ 【2014年刊行】

【概要】 『「マスカレード」シリーズ』の第2作で、前作『マスカレード・ホテル』の前日憚となる連作短編集。 以上、ウィキペディアより引用。粗筋とかその他諸々はウィキペディアで検索してください。詳しく書かれています。 【感想】 マスカレード・ホテル…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売三 陽炎の男 【2002年刊行】

時代小説、第三集。再読だが内容は完璧に忘れているので、新鮮な気持ちで読んだ。 解説にもあるが、大治郎の成長と三冬との関係性が見ていて微笑ましくてよい。 というよりもう、どの編も文章がよくてまとまりもよくてわくわくさせてくれて、けちのつけどこ…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売二 辻斬り 【2002年刊行】

本当にもう文章が読みやすい。読みやすくて仕方がない。やっぱりあれだね、余計なものはカット、カット、カット・メンシックだね。 そもそもがそうなんだよ。文章を楽しむのではなく、物語やキャラクターを楽しむものなんだから、読みやすさが爆発すればいい…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売一 剣客商売 【2002年刊行】

年寄り向けのラノベといわれる時代小説。再読。が、内容はまったく覚えていなかった。 やっぱり文章とキャラクターが素晴らしい。 より簡潔に簡潔にシンプルに、無駄を省いて読みやすくし、それでいて想像力が膨らむ、文句のつけようがない文章。 数多の修羅…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・ホテル 【2011年刊行】

お…… お、 お―― 面白かった! 【概要】(Wikipedia引用) 東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読…

【映画感想文】 山口雅俊/闇金ウシジマくん ザ・ファイナル 【2016年公開】

実写版はこれにて完結。原作もまとめに入っているし、ヤミ金くん編をやって終わるのが一番いいかもしれないな、と思った。なにより最終章は、実写版ではチョイ役で使ったマサルが重要人物なので、なかなか面倒くさそう。【感想】 メイン・キャストの面々は相…

【映画感想文】 山口雅俊/闇金ウシジマくん Part3 【2016年公開】

個人的に、原作を超えたメディア・ミックス作品だと思っているシリーズの、劇場版三作目。僕は原作を集めて読んでいるファンですが、原作ファンを唸らせる実写版なんてそうそうありません。 そもそも、劇場で観ようと思っていたのが映画館に出かけるのが面倒…

【読書感想文】 高橋源一郎/正義の見方 【1994年刊行】

たっぷりなユーモアで時事ネタを斬る! 声に出して笑うところもあった。しかし、時事ネタが古すぎて知らなくてわからないところもあった。でも仕方ないよな、94年に出た本なんだもん。 あえて今の時代に読む必要性は……ない。でも源一郎氏ファンなら楽しめる…

【読書感想文】 内田樹・高橋源一郎/どんどん沈む日本を愛せますか? 【2012年刊行】

渋谷陽一氏責任編集の雑誌SIGHTでの対談をまとめた、二冊目の対談集。 この三人にはブレがないので、基本的には前回と同じ主張のまま、政治について対談している。そこから教育の話に飛んだり、石坂洋次郎氏の青い山脈の話になったり。。 震災から三ヶ月後に…

【読書感想文】 北尾トロ/裁判長!ここは懲役4年でどうすか 【2006年刊行】

裁判というものにまったく詳しくない著書が、手探りで始めた傍聴を記録したもの。 事件の大小にこだわらず手当たり次第で傍聴するというスタイルを貫き、そこにあるドラマを追い求める。 次第にコツを掴み傍聴仲間も増えていく様に、単純にわくわくさせられ…

【読書感想文】石田衣良/池袋ウエストゲートパークⅩⅢ 裏切りのホワイトカード 【2017年刊行】

新刊が待ち遠しい一作をようやく読んだ。 四編からなる短編集。 展開がスムースすぎて物足りない感はあったが、文章・構成共に素晴らしく、とても楽しんで読めた。 滝野川炎上ドライバー 礼儀正しく、いい人の見本のような配送員ジュンジの息子トオルが、真…

【読書感想文】 内田樹・高橋源一郎/沈む日本を愛せますか? 【2014年刊行】

渋谷陽一氏が編集長を勤める個人誌SIGHTで連載された対談をまとめたもの。 一応、政治に関して素人の内田樹・高橋源一郎両氏が好きに対談するというスタイルだが、僕みたいな政治に無知な人間からすると、とても勉強になった一冊だった。 注釈も丁寧に当てら…