第七レツダンの第七ブログ

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【読書感想文】 高橋弘希/日曜日の人々 【2017年刊行】

【概要】 個人的に新作が待ち遠しい作家の一人で、外れのない作家の一人。 主人公である大学生の航と同い年の従姉である奈々が自死し、死後手紙が届くところから始まる。航と奈々は最後まではいかないものの、恋人のような関係だった。 航は生前の奈々が参加…

【読書感想文】 円城塔/オブ・ザ・ベースボール 【2008年刊行】

昔から気になっていた円城塔のデビュー作。 【感想】 表題作の「オブ・ザ・ベースボール」は、序盤のみ楽しめた。 田舎の村に一年に一度人が降ってくる。原因は不明。 という設定はとても引き込まれるし、ジョークを交えた文章は笑えてとてもよい。 ……が、そ…

【読書感想文】 中島らも/僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 【1997年刊行】

さて、中島らも氏のエッセイなのである。高校から大学卒業までの「無茶苦茶やってた頃」の話。それがまた面白くて、笑いながら読んでいた。 余談でありますが、読書記録を見ると2011年に一度読んでいた。七年前だから、「死」から逃げるために必死になってひ…

【映画感想文】【洋画】 ヴィジット/M・ナイト・シャマラン 【2015年公開】

『ヴィジット』(原題: The Visit)は、2015年製作のアメリカ合衆国のホラー映画。M・ナイト・シャマラン監督・脚本・製作。 【あらすじ】(Wikipedia引用) シングルマザーに育てられている15歳の姉ベッカと13歳の弟タイラーは、祖父母から休暇を利用して遊…

【読書感想文】 東野圭吾/予知夢 【2003年刊行】

【概要】 言わずと知れたガリレオ・シリーズの第二弾。 第一章・夢想る(ゆめみる) 第二章・霊視る(みえる) 第三章・騒霊ぐ(さわぐ) 第四章・絞殺る(しめる) 第五章・予知る(しる) の五編の短編が収められています。 【感想】 僕がこのシリーズには…

【読書感想文】 東野圭吾/探偵ガリレオ 【2002年刊行】

こら、おもろい! あっぱれや! 【概要】 突然人体が発火する、行方不明の男の顔がアルミに移り型どられた、浴槽に浸かったまま死んだ男の胸の一部だけ壊死していた、突然海岸で火柱が上がり女性が爆死した、男児が幽体離脱して容疑者のアリバイを証明した………

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売四 天魔 【2002年刊行】

【感想】 シリーズ四巻目。相変わらず「粋」で格好いいですな。作中で描かれる料理はどれもとても旨そうで、読んでいると腹が減って仕方がない。 しかしなんだな、物語としての面白さが巻を重ねるごとにパワー・アップしているような気がする。 文章は無駄を…

【読書感想文】 高橋源一郎/「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について 【2012年刊行】

【概要】 「あの日」が起きた瞬間から年が明けるまでのツイッターでのつぶやきをまとめた「日記」の章と、同時期に様々な媒体で書かれた文章の一部を掲載した「文章」の章の二部構成の本。 【感想】 「日記」の章を読みながら、「これはとんでもない傑作だぞ…

【読書感想文】 爆笑問題/爆笑問題のふざけんな、俺たち!! 【2007年刊行】

【概要】 爆笑問題の太田氏と田中氏が、時事ネタで短い漫才を繰り広げるシリーズ第五弾。 【感想】 タイトルにもあるように、2004年から2005年の時事ネタを取り上げているので、ネタは古い。 しかし、とても面白い。 時事ネタってその時その時じゃないと楽し…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・イブ 【2014年刊行】

【概要】 『「マスカレード」シリーズ』の第2作で、前作『マスカレード・ホテル』の前日憚となる連作短編集。 以上、ウィキペディアより引用。粗筋とかその他諸々はウィキペディアで検索してください。詳しく書かれています。 【感想】 マスカレード・ホテル…

【読書感想文】 住野よる/君の膵臓を食べたい 【2017年刊行】

この小説のファンの方は、この感想文を読まないでください。責任は持ちません。以上。 【概要】 言わずと知れた大ベストセラー。インターネットの投稿サイトから発掘されて書籍化に至ったと。だから文章に関してはまったく期待していなかった。下手くそでも…

【読書感想文】 森達也/A3 下巻 【2012年刊行】

【無関係の話】 上巻の反省といたしまして、100円ショップで付箋を買ってきた次第でございます。これまでは読み終えた時に記憶に残っていたことを探して感想を書くというスタイルでしたが、それじゃあもう追いつかない。なので「ここだ」と思ったところに付…

【読書感想文】 森達也/A3 上巻 【2012年刊行】

オウム真理教の一連の事件、テレビやラジオでたまに話を聞く森達也氏のどちらも昔から気になっていて、映画作品である「A」や「A2」を観ようを思いながらなかなか観る機会を作れず、だったらテキストで読もうとこの本を購入した。 とても興味深い内容で、寝…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売三 陽炎の男 【2002年刊行】

時代小説、第三集。再読だが内容は完璧に忘れているので、新鮮な気持ちで読んだ。 解説にもあるが、大治郎の成長と三冬との関係性が見ていて微笑ましくてよい。 というよりもう、どの編も文章がよくてまとまりもよくてわくわくさせてくれて、けちのつけどこ…

【読書感想文】 赤染晶子/乙女の密告 【2010年刊行】【第143回芥川龍之介賞受賞作】

【概要】(Wikipedia引用) 京都にある外国語大学では、皆熱心に学業に取り組んでいる。2009年11月のある日、風変わりなバッハマン教授が、他の授業に乱入し、1月に行われるドイツ語スピーチコンテストの暗唱課題を伝える。「『ヘト アハテルハイス』(『ア…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売二 辻斬り 【2002年刊行】

本当にもう文章が読みやすい。読みやすくて仕方がない。やっぱりあれだね、余計なものはカット、カット、カット・メンシックだね。 そもそもがそうなんだよ。文章を楽しむのではなく、物語やキャラクターを楽しむものなんだから、読みやすさが爆発すればいい…

【読書感想文】 西村賢太/夜更けの川に落葉は流れて 【2018年刊行】

三作からなる短編集。まったくもう、期待を裏切らない面白さだこと。 寿司乞食(小説新潮二〇十六年一月号掲載)【概要】 日雇い労働へ行く、一日分の給料をその日に使い果たす、次の日また日雇い労働へ行く―― 北町貫多二十二歳、そんな無計画な生活を立て直…

【読書感想文】 池波正太郎/剣客商売一 剣客商売 【2002年刊行】

年寄り向けのラノベといわれる時代小説。再読。が、内容はまったく覚えていなかった。 やっぱり文章とキャラクターが素晴らしい。 より簡潔に簡潔にシンプルに、無駄を省いて読みやすくし、それでいて想像力が膨らむ、文句のつけようがない文章。 数多の修羅…

【読書感想文】 高橋源一郎/ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた 【2017年刊行】

とても幸せな気持ちになれました。子どもたちが「くに」を作ろうとし、おとなたちがそれを支える。ファンタジーだけれど現実味もあり、よかったです。 終わり。 でいいと思うんだけれど、まぁもう少し書いてみようか。その前にまずこれを読んでほしい。ぼく…

【読書感想文】 中島らも/獏の食べのこし 【1993年刊行】

んもう。あまりに面白いから、立て続けに読んじゃったじゃないの。読んでいてアタシ思ったんだけど、このエッセイ読んでるあいだ、アタシずっとどこかにいたわ。わかりにくいかしら。ちゃんと説明するわね。 エッセイというか結局のところ文字を読んでるわけ…

【読書感想文】 吉行淳之介/原色の街・驟雨 【1966年刊行】

この本が初吉行淳之介でありまして、しかもこれまで第三の新人は一切読んだことがありませんで、期待と不安がないまぜの状態で読んだわけでやんすが、まずひとつ言えることはですね……文章旨すぎない? 文章のお手本を読んでいるかのよう。芥川龍之介賞受賞作…

【読書感想文】 中島らも/とほほのほ 【1995年刊行】

ここ数年間、中島らも氏のエッセイを読むのを禁じていた。理由は二つある。一つは「一冊読めば次々読んでしまうので、積ん読が減らなくなってしまう」であり、これはもう積ん読で部屋が大変なことになっている僕にとっては大問題だ。 そしてもう一つは、「十…

【読書感想文】 中原昌也/マリ&フィフィの虐殺ソングブック 【2000年刊行】

面白い! オチも展開もなもへったくれもクソもない、下品でナンセンスな即興演奏のような掌編たち。 こんな感じでいいんだよね。こんな感じの小説読んでくすりと笑って、さー明日も頑張るかと。 なんのこっちゃよくわからんけどなんだか笑える。疑問なんか抱…

【読書感想文】 東野圭吾/マスカレード・ホテル 【2011年刊行】

お…… お、 お―― 面白かった! 【概要】(Wikipedia引用) 東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読…

【読書感想文】 高橋弘希/朝顔の日 【2015年刊行】

二冊目にして芥川龍之介賞候補作。デビュー作は戦争文学の指の骨、三冊目のスイミングススクールは母親の心の動きを描いて、二冊目は開戦前後の工場作業員である主人公と闘病中の嫁の切ない交流を描いた。 感想文で僕が何度も書いている「どうしようもなさ」…

【読書感想文】 茨木のり子/詩のこころを読む 【1979年刊行】

読むのにかなり時間がかかってしまった。というのも、そもそもやっぱり僕には詩が理解できないということであるし、茨木のり子氏の解説もさっぱり理解できないし、気に入った詩は何度も何度も繰り返して読んでしまうから。 この三点の理由。 詩はさっぱり理…

【読書感想文】 村上春樹/若い読者のための短編小説案内 【2004年刊行】

【概要】 村上春樹氏がアメリカの大学で日本文学について講義したもの。第三の新人の短編小説を生徒とともに読み込んで解説している。 【感想】 読み終わるのに結構時間がかかってしまった。そもそもとして、春樹氏も生徒もお題である短編小説を読み込んだ上…

【読書感想文】 佐伯一麦/ショート・サーキット 【2005年刊行】

【概要】 私小説家佐伯一麦氏の初期作品集。 年代別に並べると、木を接ぐが海燕1984年11月号掲載、端午が海燕1988年2月号掲載、ショート・サーキットが海燕1990年4月号掲載、古河が海燕1991年9月号掲載、木の一族が新潮1994年1月号掲載。 著者から読者へにあ…

【映画感想文】 フェデ・アルバレス/死霊のはらわた(原題: Evil Dead) 【2013年公開】【R-18】

サム・ライミの傑作死霊のはらわたのリブート作。十八歳未満は視聴しちゃ駄目ですよ! こんなの子どもの時から観てたら、スプラッター観ながら飯が食える変態になっちゃいますよ! 【概要】(Wikipedia引用) 森の奥深くにある不気味な小屋を、薬物依存症に…

【映画感想文】 白石晃士/貞子vs伽椰子 【2016年公開】

今をときめく白石晃士監督作品。それが面白くないわけがない! 【概要】(Wikipedia参考) 観たら二日後に死ぬという呪いのビデオをカワイコちゃんがうっかり観てしまい、呪いにかかってしまう。呪われたカワイコちゃんとその友達のカワイコちゃんは、大学教…