感想文

感想文をバシバシガシガシ書きます。

【映画感想文】 パトリック・ブライス/クリープ (原題:CREEP) 【Netflix限定配信】

これまたお金が全然かかっていなそうな、POVモキュメンタリー映画。主演と監督はパトリック・ブライス氏。相手役のジョセフ役にマーク・デュプラス氏。お二人ともこの映画で知った。勉強不足で申し訳ない。最初から最後まで、この二人しか出てきません。そこ…

【読書感想文】 村上春樹/やがて哀しき外国語 【1997年刊行】

著者がプリンストンに住んでいた二年半の間に感じたことを書いたエッセイ集。紀行文かと思ったら、エッセイだった。「村上春樹の小説は嫌いだけどエッセイは好き」だとか「~同文~翻訳は好き」みたいな話はよく目にするので、「村上春樹かぁ」と思う人に読…

【映画感想文】 山口雅俊/闇金ウシジマくん ザ・ファイナル 【2016年公開】

実写版はこれにて完結。原作もまとめに入っているし、ヤミ金くん編をやって終わるのが一番いいかもしれないな、と思った。なにより最終章は、実写版ではチョイ役で使ったマサルが重要人物なので、なかなか面倒くさそう。【感想】 メイン・キャストの面々は相…

【映画感想文】 山口雅俊/闇金ウシジマくん Part3 【2016年公開】

個人的に、原作を超えたメディア・ミックス作品だと思っているシリーズの、劇場版三作目。僕は原作を集めて読んでいるファンですが、原作ファンを唸らせる実写版なんてそうそうありません。 そもそも、劇場で観ようと思っていたのが映画館に出かけるのが面倒…

【読書感想文】 川村元気/世界から猫が消えたなら 【2014年刊行】

昔やり取りのあった女性が勧めてくれたので、アマゾンで購入した。2014年に。積ん読棚から「ライトな感じだろうし、これ読むか」と手にとって読んだ。 一言で言うなら、作者の川村さん、今すぐ僕んち来いや。とりあえずどついたるから。 あかんでほんま。あ…

【読書感想文】 村田沙耶香/殺人出産 【2016年刊行】

コンビニ人間でがっつりとやられてしまったので、積んでいた本作をすぐに崩した。 「アホやなぁ」の一言に尽きる。当然褒め言葉。設定も登場人物もぶっ飛んでいるSFなので、なんだか筒井康隆氏の短編集を読んでいるような気がした。殺人出産 表題作なんです…

【読書感想文】 村上春樹/雨天炎天 【1991年刊行】

ギリシャとトルコの紀行文。海外旅行をしたことがないので、大変興味深く時間を忘れて読んだ。 当たり前の話だが、日本の常識が通用しないところが特に面白い。ギリシャでは皆が皆黴の生えたパンを食べて、信仰のために厳しい生活をしている。トルコではウォ…

【読書感想文】 村田沙耶香/コンビニ人間 【2016年刊行】

第155回芥川龍之介賞受賞作。 やたらと話題になっていたので気になっていた。ようやく読めた。読み始めて、気がついたら終わっていた。 感情も恋愛経験も就職経験もセックス経験もなにもない、主人公古倉。簡単に述べてしまえば、この人には「当たり前」とい…

【読書感想文】 高橋源一郎/正義の見方 【1994年刊行】

たっぷりなユーモアで時事ネタを斬る! 声に出して笑うところもあった。しかし、時事ネタが古すぎて知らなくてわからないところもあった。でも仕方ないよな、94年に出た本なんだもん。 あえて今の時代に読む必要性は……ない。でも源一郎氏ファンなら楽しめる…

【読書感想文】 カズオ・イシグロ/わたしを離さないで 【2008年刊行】

ノーベル文学賞を受賞されたのことで、以前百円で買って積んでいたのを崩した。 時間をかけて読んだが、正直時間を返して貰いたいと思った。金はね、どうせ百円だからいいけれど、この本に費やした時間を返してくれ、と。 なのでまともに感想文を書く気にな…

【映画感想文】 トム・シックス/ムカデ人間 【2011年公開】

ゴア描写結構ありそうなので観るのをやめておいた一作。昔は平気だったゴア描写も、年を取ると完全に駄目になってしまったので。ホステルとかグロテスクとかもう本当に駄目なので。 観る気なかったし興味もなかったが、AbemaTVである番組を観終わったらムカ…

【読書感想文】 黒田晶/メイド イン ジャパン 【2001年刊行】【文藝賞受賞作品】

この本を読むのは、刊行された十五年前、高校のクラス・メイトで仲の良かった男が、「すごい小説を見つけたぞ」と興奮して貸してくれて読んで以来だった。 中高生の男というのは大体においてグロテスクなものが好きだ。ゴア描写が好きだ。それは映画でも漫画…

【読書感想文】 高橋源一郎/いざとなりゃ本ぐらい読むわよ 【1997年刊行】

高橋源一郎氏の書評が面白いのは当たり前の話なので、この本が面白いというのも当たり前の話で、面白いと思って積ん読棚から取り出して数日かけて読んでみたわけだけれど、面白いよね。 ちょっと興奮していたのか、左手のすぐ隣りに置いてあった灰皿に手が当…

【読書感想文】 内田樹・高橋源一郎/どんどん沈む日本を愛せますか? 【2012年刊行】

渋谷陽一氏責任編集の雑誌SIGHTでの対談をまとめた、二冊目の対談集。 この三人にはブレがないので、基本的には前回と同じ主張のまま、政治について対談している。そこから教育の話に飛んだり、石坂洋次郎氏の青い山脈の話になったり。。 震災から三ヶ月後に…

【読書感想文】 佐伯一麦/ア・ルース・ボーイ 【1994年刊行】

古い付き合いの文芸友だちから紹介されたものの、数年間積んだままだった。どういう作家なのかもわからないし、どういうジャンルなのかもわからない。うだうだと読むのを先送りにしていた。 そして昨日、なんとなく手にとって読んでみた。そして、時間を忘れ…

【読書感想文】 北尾トロ/裁判長!ここは懲役4年でどうすか 【2006年刊行】

裁判というものにまったく詳しくない著書が、手探りで始めた傍聴を記録したもの。 事件の大小にこだわらず手当たり次第で傍聴するというスタイルを貫き、そこにあるドラマを追い求める。 次第にコツを掴み傍聴仲間も増えていく様に、単純にわくわくさせられ…

【読書感想文】石田衣良/池袋ウエストゲートパークⅩⅢ 裏切りのホワイトカード 【2017年刊行】

新刊が待ち遠しい一作をようやく読んだ。 四編からなる短編集。 展開がスムースすぎて物足りない感はあったが、文章・構成共に素晴らしく、とても楽しんで読めた。 滝野川炎上ドライバー 礼儀正しく、いい人の見本のような配送員ジュンジの息子トオルが、真…

【読書感想文】 よしもとばなな/キッチン 【2002年刊行】

言わずと知れた、よしもとばななのデビュー作にしてベスト・セラー小説。よしもとばななの小説は以前読んだアムリタが個人的にかなり好きだったので、デビュー作で評価がとてつもなく高いキッチンを読むのが楽しみだった。 そして、読んだ感想。 ……うぅむ………

【読書感想文】 内田樹・高橋源一郎/沈む日本を愛せますか? 【2014年刊行】

渋谷陽一氏が編集長を勤める個人誌SIGHTで連載された対談をまとめたもの。 一応、政治に関して素人の内田樹・高橋源一郎両氏が好きに対談するというスタイルだが、僕みたいな政治に無知な人間からすると、とても勉強になった一冊だった。 注釈も丁寧に当てら…

【読書感想文】 村上春樹/中国行きのスロウ・ボート 【1986年刊行】

僕が生まれた年にリリースされた、村上春樹氏にとって最初の短編集。 ひとつひとつ感想文を書こうと思ったが、別にいいんじゃないかって。読んでいるあいだ、村上春樹の文章にずっと浸っていられた。 山も落ちもないのに楽しく読めちゃうんだよな。いつもの…

【読書感想文】 高橋源一郎/退屈な読書 【2001年刊行】

書評の連載をまとめたもの。興味のあるものは手当たり次第といった風に、様々な本を読んで書評をつけている。 活字だけでなく、漫画や映画、写真集なども。おそらく源一郎氏の中で、「これは文学だ」と思ったなら、活字じゃなくてもなんでもいいのだろう。 …

【海外ドラマ感想文】 GOTHAM/ゴッサム シーズン2

ようやくNetflixeでシーズン2が配信された。かなり待った。第一話 大義のために 様々な話が一話の中で始まり、終わった。バーバラが怖い。この後いったいどうなるのだろうか。第二話 悪の侵食 滅茶苦茶盛り上がってきた。まさかまさかの展開。そしてバットマ…

【映画感想文】 庵野秀明・樋口真嗣/シン・ゴジラ 【2016年公開】

早く観たかった一本。観ている途中に、「この映画はとんでもないぞ」とある意味で恐怖を覚えた。【良い点】 ・たくさんの人が出てくるが、役職と名前がテロップで出てくる点。物語の展開がかなり早いので、そこですぐにキャラクターの設定を頭に入れられる。…

【読書感想文】 村上春樹/走ることについて語るときに僕の語ること 【2010年刊行】

タイトルのそのまま、村上春樹氏が走ることについて語ったもの。2005年から2006年にかけて、なぜ走るか、どんな練習をしたか、どんな大会に出たか、そしてどう思ったかについて書かれている。 年齢を重ねるにつれ、以前は難なくクリアできていたタイムをオー…

【読書感想文】 高橋弘希/スイミングスクール 【2017年刊行】

指の骨に続き、高橋弘希氏の小説を読んだのはこれで二作目。外れないな、という印象。しかし文芸誌で読んだ時は、ですます調が受け付けなくて読むのをやめた記憶が。 物語の核心に近づくと逸らせて別の角度からの物語が始まり、帯に書いてある、「私と母の間…

【読書感想文】 元少年A/絶歌 【2015年刊行】

神戸連続児童殺傷事件、通称酒鬼薔薇聖斗事件を起こした元少年Aの手記。僕は兵庫県出身で、この事件が起きた時は十歳前後だった。事件が起きて犯人が捕まった後も学校も地域もかなりピリピリしていて、集団での登下校の際、父兄ががっちりとついていたことを…

【映画感想文】 チャド・スタエルスキ/ジョン・ウィック R-15【2015年公開】

なんの無駄もなく、始まりから終わりまで一気に駆け抜けて、主演のキアヌ・リーヴスの格好よさがつまりにつまった、素晴らしい映画だった。【概要】 かつて裏社会にその名を轟かせた凄腕の殺し屋ジョン・ウィックは、5年前に最愛の女性ヘレンと出会い足を洗…

【読書感想文】 文村上春樹・絵安西水丸/村上朝日堂超短篇小説 夜のくもざる 【1998年刊行】

シュールな内容の掌編が三十六編収録した掌編集。意味とか考えちゃ駄目で、感じるままに読むのがいいでしょうな。だって本当に意味不明なんだもの。小説も、絵も。 例えば……と挙げるとネタバレになってしまうし、村上春樹氏も言っているように、ライトな物語…

【読書感想文】 歌野晶午/葉桜の季節に君を想うということ 【2007年刊行】

読みやすい文章で複数の話を混ぜながら進めるため、先が気になって仕方がなく、二日程度で読み終えてしまった。こういうのが徹夜本というんだな。 まぁ、なんというか、とてもよかった。スリル満点で、これぞミステリだね。

【映画感想文】 コーエン兄弟/ノーカントリー 【2008年公開】

恥ずかしながらなんですけれども、コーエン兄弟の映画はこれが始めてでした。監督自体の名前は知ってるし、この映画のタイトルも知ってるし、積読棚にはコーマック・マッカーシーの血と暴力の国がなぜか並んでいる。なんで並んでいるんだろう。おそらく、ノ…