映画感想文 2019年4月分
キャスリン・ビグロー/ゼロ・ダ−ク・サーティ 2019/04/21
ビン・ラディン殺害までの地道な活動が詳しく描かれていてとても面白かった。
2時間半の映画だが一度観始めるとあっという間だったな。突入シーンはハラハラドキドキ。
ポール・グリーングラス/ジェイソン・ボーン 2019/04/22
前作で綺麗に終わったと見せかけての新章。 揺れ揺れカメラが相変わらずで最高。 しかし内容は退屈極まりない。三部作は本当に面白かったのに……。
ただのアクション映画に成り下がってしまった。 なんか、地味。
コーエン兄弟/ファーゴ 2019/04/23
面白かった!! 狂言誘拐がどんどんと悪い方向へ。あれよあれよと人が死にまくり血生臭くなる。
相変わらずピーター・ストーメアは悪役が合うね。 連ドラのほうも観てみよっと。
設定はいいし落ちも気持ちいいけど、展開が地味で冗長。長く感じた。
三木康一郎/トリハダ 劇場版 2019/04/25
谷村美月と不倫できて羨ましいなぁ。佐津川愛美は相変わらずスーパー可愛いし。頼むから付き合ってくれ。
クリント・イーストウッド/グラン・トリノ 2019/04/28
イーストウッド映画は陰鬱なイメージがあって敬遠していたが、それを反省した。
朝鮮戦争の退役軍人で偏屈爺のイーストウッドとアジア人の交流。
夢中になって観た。途中物語が急変して……。感動しました。
ブレードランナー ファイナル・カット 2019/04/28
今更だが観た。舞台が2019年なんだね。こんな2019年ならよかったな。
映像がとんでもない。やっぱ80年代のSFやホラー映画は映像がいいね。
でも内容は退屈で途中で飽きた。
クリント・イーストウッド/ミスティック・リバー 2019/04/30
おっさんになったせいか、子どもが死んだりなにかされる映画はつらいね。
三人であの車に乗っていたらと考えると……。
読書感想文 2019年4月分
いやー笑わせてもらった! 原稿料上げないと全部ひらがなで書くぞってのが刺さってとてもよかった。
やっぱらもさんのエッセイはいいね。
サンドウィッチマン/復活力 2019/04/04
半分以上、鬱屈とした下積み時代の話が続く。
そしてあるきっかけで考えを改めて漫才を研究しネタの完成度を高め、M-1で残れるようになる。青春小説だなこれは。
しかし、文中にたびたびあらわれる太字で強調するのは鬱陶しい。
森達也/「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 2019/04/06
とてもよかった。読みながらいろいろ感想が浮かんだが、ここには述べない。
AとA2のDVDの購入を先延ばしにしていたが、そろそろ買おうと思う。
雨宮処凛/右翼と左翼はどうちがう? 2019/04/07
注釈もあってとてもわかりやすく解説されている。右翼と左翼の歴史がわかってよかった。
活動家インタビューはなくてもよかった。
中山七里/連続殺人鬼 カエル男 2019/04/09
お見事! してやられました。いやー心の底から楽しかった。最高の時間だった。
精神障害者が人を殺しても裁かれないという難しい道具を使って盛りだくさんのエンターテイメンツを作り上げた。あっぱれですよ。
ゴア描写も容赦なく素晴らしい。人間の怖さ、貴志祐介氏の黒い家を彷彿とさせるホラー。
子どもじみた殺害、警察署襲撃、二転三転する物語。
続編買って帰ります。
山本太郎/僕にもできた! 国会議員 2019/04/12
牛歩やお焼香パフォーマンスを見て、山本太郎はイロモノだと思っていた。芸能人だから議員になれたんでしょ、と。
これを読んで見方が変わった。氏が今までやってきたこと、そして今後やりたいことが書かれている。
どの訴えも真っ当で、僕にも理解できた。
ビートたけし/テレビじゃ言えない 2019/04/13
相変わらず面白い。皮肉が効いてて笑える上になるほどと納得させられる。
2016年の時事ネタなので、ああこんなことあったなと思いながら読んだ。
中山七里/連続殺人鬼カエル男ふたたび 2019/04/13
面白かった。カエル男の狙いがわかってからは読むのが止まらなくて困った。
前作のような暴動シーンはないが、神出鬼没のカエル男に有働さゆりの行動、県を跨いでの犯行がスピードを緩めることなく展開していく。
そしてラスト。お見事。ほかも読みます。
中島らも/僕にはわからない 2019/04/14
わからないこと、ギョッとすること、こわいもの、わるものの四章にわかれたエッセイ。 面白すぎて止まらない。
アイスクリームが一部の金持ちしか食べられなかった時代に比べれば、いつでも食べられる現代は超楽園であると。
確かにそうだ。シューアイスが美味い!
森達也/世界が完全に思考停止する前に 2019/04/17
古いコラムではあるがとても勉強になった。
確かに、関係ない人間が被害者の心情を代弁して苦情を言うのはおかしいよなぁ。
鈴木光司/らせん 2019/04/18
呪いがウイルスに。医学のことなどさっぱりだが、わかりやすく解説されテンポよく進むので一度読み始めると止まらない。
終盤からラストへかけての、それまでの展開が一気に繋がる流れには脳が痺れた。なるほどぉー!と声に出していた。
見事にしてやられました。あっぱれ!
鈴木光司/ループ 2019/04/19
全体の半分近くが説明。どうでもいい描写や説明が多すぎて冗長だったのが、終盤で加速する。
終盤の展開は笑うしかない。驚愕ですよ。 そりゃあ実写化不可能ですわ。 一日で一気に読みました。
なんだかんだで素晴らしい三部作だった。あっぱれです。
鈴木光司/バースデイ 2019/04/21
3編からなる短編集。どれも好きだが、ハッピー・バースディを推す。 秀幸と礼子の対面には感動してしまった。 自分を犠牲にしても家族を守りたかった馨を思うと泣けてくるね。
ホラーで始まった物語が、ヒューマン・ドラマになるとは。あっぱれですよ。
池上彰/政治のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】 2019/04/24
衆議院と参議院の違いから説明してくれるのでとても勉強になった。
でもまあ忘れるだろうし、部屋に置いておいてニュースで疑問に思ったら開いて使うようにしたい。
爆笑問題/時事漫才 爆笑問題の日本原論 2019/04/27
相変わらず爆笑問題の漫才は面白いなぁ。この間のタイタンシネマライブに行けばよかった。次は必ず行こう。すぐ近所だし!
太田光/違和感 2019/04/04
爆笑問題の太田氏がいじめ、政治、格差、お笑いなど真面目に語った一冊。
笑えるところも共感するところもたくさんあってとても楽しかった。
小説は微妙だけどこういう本はとてもいいね。
読むのを断念した本
町田康/つるつるの壷
よくわからない。
いとうせいこう/ノーライフキング
50頁まで頑張って読みました。
高橋源一郎/間違いだらけの文章教室
これはつまらない。
長嶋有/猛スピードで母は
つまらない
村上龍/コインロッカー・ベイビーズ
凄まじく退屈だけど、頑張って50頁まで読んだ。
読書感想文 2019年3月
岩井志麻子/現代百物語 生霊 2019/03/02
Kindleのセールで購入。相変わらずぞくっとさせる怖い話が99話。
同作者のあの女を読んだあとなので、あっこれはあの女の話だなとわかるものもいくつかあった。次もその次も購入済なのでゆっくり読む。
新作二篇と再録二篇。新作のみ読む。
陋劣夜曲、「自分には“人生”なぞ云うのは成立してないも同然」と述べながらもすぐに「若い女の部屋に侵入、乃至闖入してチン入」ってもう頭がおかしい。
羅針盤は壊れてもはラブ・ロマンス。女の子といちゃいちゃするな!
筒井康隆/不良老人の文学論 2019/03/06
いやー、読み応え抜群でした。
亡くなった友人たちへのことば、賞の選評、エッセイ、インタビュー。
やっぱり筒井氏の文章は素敵だね。
氏の本は言いたい放題で読んでいて本当に楽しいね。
終盤の母親の話は涙が出た。
氏の母親の話は、母親のことが大好きなんだな、母親も氏のことが大好きなんだなとわかって切なくなるね。
舞台は東京に。シオリを取り返すべく東京にやってきたバキリと教授一行の戦いの場はテレビ局に。
呪いで仲間がどんどん死んでいくのはホラー映画、そしてゾンビ映画さながらの終盤は手に汗握る。
納得の結末。とても素晴らしい読書体験をありがとう、らもさん。
ビートたけし/バカ論 2019/03/10
バカについて語った本。とても笑わせてもらった。第四章がいいね。
犯人側の視点で一巻のときになにがあったのかを描いている。
最初こそ、そんなのいいから鞠子の爺さんの話をしてくれよと思ったが、これがまた読み始めたら止まらない。
弄ばれた被害者が不憫だ。浩美の壊れっぷりも恐ろしい。高井家はどうなるのか?
浩美の嘘に気づいていながら、それでも助けようとした和明の死がとてもあっけない。
なんの準備もなく犯人二人の前に行ったのも、浩美を信じていたからなのだろう。しかし人格が壊れた浩美はピースの言いなりになり死んでいった。
樋口めぐみのキャラクターがとてもいい。
申東赫/収容所に生まれた僕は愛を知らない 2019/03/16
ほとんど休みなく一気に読んだ。収容所のことはなんとなく知っていたが、完全統制区域というものがあることは知らなかった。
叔父が朝鮮戦争で南に逃げた罪を両親、そしてその子どもが一生をかけて償う。そこでの生活はあまりにも現実離れしていて頭が混乱した。しかしこれが現実なのだ。
ミシンを落としただけで中指を切断され、母と兄は目の前で公開処刑される。食事はとうもろこしの粉と塩漬けの白菜のみ。トイレのネズミを取って焼いて食べる。
こんなことが許されていいわけがない。とても腹がたった。読んでいてつらかった。
河出文庫/10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」 2019/03/19
30代のおっさんだけど、とても面白かった。一気読み。いくつもメモした。
東直己/探偵はバーにいる 2019/03/23
予想以上に面白くてびっくりした。
語り口が軽妙でとても読みやすいし主人公である俺のキャラクターもよい。キャラの会話もいきいきとして読んでいて楽しかった。一気読みでした。
高田文彦/「少年A」14歳の肖像 2019/03/24
子どもの頃に地元で起きた事件だからか、酒鬼薔薇聖斗についての本は何冊か読んだが、まあ書いてあることは同じだな。被害男児が知的障害者だとはっきり描いてあるのはこれが初めてだったが。
まあ絶歌という本を出して、「治療のかいあって普通の人に成長し過去の罪を悔やんで申し訳ないと思っている」像は崩壊したわけだが。
横山秀夫/ルパンの消息 2019/03/28
15年前の、テストの答案を盗むルパン作戦と女教師自殺事件、そして三億円事件が絡み合って……。
やはりキャラクターがいきいきとしていると話も面白くなる。結末が気になって、喫茶店から出られなくて困った。
一気読みでした。感動しました。
高田文夫/誰も書けなかった「笑芸論」 森繁久彌からビートたけしまで 2019/03/10
高田文夫って先生って呼ばれてるけどなにやった人なの? ビートたけしのANNの作家ぐらいしか知らなかったので、まあちょうどいいわと読んでみた。
面白いなぁ。第一章は笑いの歴史、当然僕はまったく知らない。そして第二章はたけしのANN。これをリアル・タイムで聴きたかった。
思い出したまま書いてるからとっちらかってると述べているが、喋っているのをそのまま聞いてるようで心地良い。勉強になりました。
以下、途中で読むの止めたもの
高橋源一郎/動物記
動物の謝肉祭がそりゃあまあひどい。短編集だからと次の家庭の事情を読んだけど、これもまたひどい。なので僕は読むのをやめた。どうしちゃったの源ちゃん。
と思ったけど最後の動物記を読んでみた。気持ちが沈んだ。
爆笑問題/爆笑問題の日本史原論 偉人編
さくらももこ/びとりずもう
これはつまらない。
西村賢太/一私小説書きの日乗 野性の章
いつものことだけど、読み始めたら面白いけど半分過ぎたところで飽きてやめる。
村上春樹/シドニー!
最初は面白かったけど、中盤からどうでもよくなっちゃった。頑張って読んだけど次巻はいいや。
法帖遙/リライト
21頁で挫折。読者を馬鹿にしてる。あらすじを並べただけだろ。どこが小説なんだ。ふざけんな。
「紆余曲折の末」とか天才の男が作った薬を飲んで行きたい時代を思い浮かべただけでタイム・スリップできるんだとか頭おかしいんじゃねえか。小学生が考えた本なのかね。
朝吹真理子/きことわ
つまらない。こんなものに時間を使う必要はない。
松尾スズキ/同姓同名小説
つまらない。こんなものに時間を使う必要はない。
チャールズ・ブコウスキー/死をポケットに入れて
ブコウスキーの小説は好きだが、これは別に。
森博嗣/すべてがFになる
10分の1まで読んだが何も始まらない。
天才がどうとかヘリコプターとかコンピューターウイルスがどうとか、まったく興味ないっす。
キャラ同士の講義なんて読みたくない。面白い小説が読みたい。
森達也/オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
100頁ほど読んでもういいや。興味がない。
ティム・オブライエン/本当の戦争の話をしよう
びっくりするほどつまらない。
白田/府中三億円事件を計画・実行したのは私です。
えげつないぐらい文章が稚拙で十七頁で閉じた。「恥知らず」の一言。
読書感想文 2019年2月分
高橋源一郎/平凡王 2019/02/01
エッセイ集。 三〇年前の本なので時事ネタなんかはわからないものもあるけれど、皮肉が効いた内容で読んでいて楽しかった。
東野圭吾/ダイイング・アイ 2019/02/02
記憶を失った主人公がそれを取り戻すお話。 なので読者と同じ立場で話が進む。そりゃ読むのが止まらないわ。
謎が謎を呼んで終盤になるまで全体像はぼんやりしたまま。途中から予想した展開とはまったく異なる方向へ。
オカルト・ミステリというものなのかな。面白かった。
東野圭吾/あの頃ぼくらはアホでした 2019/02/04
著者の子どもの頃から就職するまでのエッセイ。
遊ぶ金欲しさに参考書を万引きした話や荒れた中学の話など、とても笑わせてもらった。
横光利一/盲腸 2019/02/04
よくわからなかった。
高橋源一郎/もっとも危険な読書 2019/02/07
分厚いけど一気だった。
紹介されている本が知らないものばかりなので、いくつかはメモをとっておいた。 読書の幅が広がりそうだ。
とんでもない内容だ。
知的障害者を風俗に落とし込む、偽装結婚させる、レイプさせる。人生のほぼすべてを刑務所で過ごす。
毎日繰り返される性的虐待の末の解離性同一性障害。聴覚障害者を脅して金を奪う聴覚障害者。ろうあ者だけの暴力団。知的障害者が知的障害者を監禁し餓死させる。
これが現実なんだな。
北尾トロ/怪しいお仕事! 2019/02/11
裏家業の人間へのインタビュー集。 インタビューばかりで盛り上がりに欠ける。
第二弾の危ないお仕事!では作者が実際に体験していたので面白かったが……。
悪徳興信所、カギ師、野球賭博が気に入った。
岩井志麻子/あの女 2019/02/14
ある女芸人に近づいてマネージャーになり、洗脳していくある女について一冊にまとめたもの。
テレビに映る芸能人を指さして、「私この人と付き合ったことある!」と嘘をつく。
すぐばれる嘘になんの意味があるのか。まともに考えちゃいけない。
こいつはとんでもないな。タイトルからまったく内容が読めなかったが、それがよかったのかも。
アル中の教授がインチキ新興宗教から妻を取り戻すところからもう止まらなくなった。
自分が今どこにいるのかも忘れて読みふけっていた。そして舞台はアフリカに。
なかなかのボリュームに読むのをためらっていた作品。しかし読み始めると先が気になって止まらない。
人をおちょくった犯人の言動に腹が立つ。鞠子が骨で出てきたときは涙が出た。犯人がテレビ局に電話したときは興奮した。
二も読む。大興奮。
中島らも/お父さんのバックドロップ 2019/02/25
Kindleのセールで購入。
変わったお父さんが子どものために頑張るお話が四編の短編集。
児童文学になるのかな。心があたたまるね。父親目線で読みました。
わいわい楽しいアフリカ旅行が描かれてとても面白い。
バキリという呪術師が出てきてから物語は一変する。次巻で終わりかぁ。寂しいな。
いやー相変わらず爆笑問題の本は面白い。 漫才形式で楽しく日本の歴史が学べる。
補足の解説が詳しいのもポイントが高い。
この条約受理するって、アナタが言ったから、五月九日は国恥記念日。
読書感想文 2019年1月分
堀江貴文/刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話 2019/01/04
前作とは違い書けないことがなくなったので、内容もバラエティに富んでいてとても面白かった。
刑務所の中とはもっと厳しいのかと思っていたが、雑談できたり映画や朝ドラが観れたりと、そこまで悪くない。
ただ著者も言っている通り、人間関係が大変だなと。最後の対談も面白かった。満足です。
村田沙耶香/きれいなシワの作り方~淑女の思春期病 2019/01/04
アラサー女子は大変だなぁ。とても笑わせてもらったけど、「あーわかるわー」なところもあって。
アラサー女子あるあるがどんどん病的な方向に進んでいくのは読んでいてとても面白かった。
前川祐/クリーピー 2019/01/06
気味の悪い隣人とのやり取りは恐ろしくて実にクリーピーだった。深夜の訪問のところを夜読んでいたんだが、実際に家のチェーンをつけに行くほど怖かった。
そこから、「えぇ!?」「おぉ!?」と驚きの展開。ラストはまさかこうなるかと。続編すぐにポチります。
爆笑問題/爆笑問題の戦争論―爆笑問題の日本史原論 2019/01/07
これはいい本。漫才形式で日本の戦争がわかる。
日清日露は笑いながら読めるが、さすがに太平洋戦争は笑えないね。日本がしたこと、日本がされたこと。
唐澤貴洋/炎上弁護士 なぜ僕が100万回の殺害予告を受けることになったのか 2019/01/07
なぜ自分がここまで炎上したかについて考えてない。テレビの台本を無視したことを誇らしげに書いているが、それって大人としてどうなの。
自分がすべて正しい、自分は間違ってないと延々書かれているが、子どもじゃないんだから。
弟が不良に追い詰められて自殺した話では、気づかなかった親を擁護して、自身が殺害予告された高校生の親は批判する。
高校を辞めたのも、家にそれだけの余裕があっただけの話。温室育ちの金持ちのバカ息子の人生を読まされてもつまらない。まあ書いた本人が気持ちよければいいのかな。読む価値なし。
森達也/「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい 2019/01/10
一気に読んだ。とてもいい本だ。読めば、氏が非国民でも反日でもお花畑でも朝鮮の手先でもないことがわかるだろう。
氏によくないイメージを抱いている人にこそ読んでもらいたい。
知らないままでいたほうが幸せだったと思うようなことも書いてある。読み終えて、日本のことがより好きになった。この国に生まれてよかったと思えた。
高橋源一郎/文学じゃないかもしれない症候群 2019/01/12
紹介された本のいくつかはメモしておいた。やっぱり源ちゃんの文芸時評は面白いね。
今読んでもよくわかんないものもあったが、まあ1991年のものですから。
五分の一ほどの舞台設定が過ぎれば、あとはあっという間に最後まで。
気持ちが沈むね。出てくる人たちみんな不憫で仕方ない。罪を暴かねばならない金田一耕助も不憫だ。
気ちがいじゃが仕方ない。今の時代では使えないな。種明かしされたときは興奮した。素晴らしい!
星野陽平/増補新版 芸能人はなぜ干されるのか 2019/01/13
半分読んだ。この人見かけなくなったけど干されてたのか、と驚いた。 レコード大賞の話はとても面白かった。 芸能界は怖いね。
貴志祐介/黒い家 2019/01/14
なんとなく「読んでみるか」と思ったが最後。やめられない止まらない。
一般常識が通用しないサイコパスに狙われる恐怖。読んでいてぞくぞくしたし本当に恐ろしかった。なかなかにえげつない描写もあり。
鈴木光司/リング 2019/01/15
ホラーというよりミステリか。
見たら一週間後に死ぬ呪いのビデオのオマジナイを求める。竜司のキャラクターが映画版とは大きく異なる。読みやすい文章でスリリングで、本当に幸せな時間だった。
タイムリミットが一週間しかない、どんどん時間がなくなっていくことへの恐怖と絶望感。
そりゃあバカ売れするわけだわ。めちゃくちゃ面白いもん。
「少年A」の父母/「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 2019/01/17
三章まで読んだけど飽きた。
地元が兵庫なので当時周りの大人がすごくピリピリしてたのを覚えている。その流れで中学か高校のときにこれを読んだ記憶がある。
しかし、嫌がらせの手紙を送るやつは馬鹿だね。ストレス発散にしてるだけじゃないか。
村上春樹/ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 2019/01/17
途中でどうでもよくなってしまった。昔の氏の紀行文は面白かったのになぁ。コマーシャルみたいな内容。
武藤雅英/首の痛みと肩こりは自分で治せる 2019/01/18
ストレッチの写真10枚程度に1069円。 あとは肩こりの危険性とかストレッチで変われました報告なので内容はスッカスカ。 でもストレッチはかなり効果的!
森達也/すべての戦争は自衛から始まる 2019/01/19
ナチスもクメール・ルージュもオウムも、周りの過剰な忖度で悲劇が起きた。
自衛意識から仮想敵を作り出して戦争になる。これには本当に同意する。
タイトル通り戦争の話が多く、読むのが辛かった。でも読んでよかった。
ハンセン病というのは名前だけ知っている程度だった。先日読んだ森達也氏の本にハンセン病の隔離施設の話が載っていてあまりの酷さに興味が湧き、読んでみた。
治療なんてされてないね。痛かったら麻酔剤って。いつ盲目になるかわからない恐怖。恐ろしい。
新美南吉/ごん狐 2019/01/20
小学校だかの教科書で読んで以来。こんな話だったかと思いながら読んでいた。
しかし、これを読んだ小学生の僕はどんなことを思ったんだろう。余計な親切心は自分の身を滅ぼす、ということなのかなぁ。
村上龍/69 sixty nine 2019/01/20
村上龍作品はデビュー作だけ読んで敬遠していたが、これを読んで考えを改めた。
青春エンタメですな。とっても笑えたしわくわくして楽しかった。
自分の高校時代を思い出した。先のことなんか考えずにただ遊び呆けてたんだよなぁ。
おそらく子どもの頃に読んだんじゃないかな。まったく覚えてないけれど。
銀河鉄道に乗るまで、乗ってからしばらくはわくわくした。しかし乗ってからが長いね。もう少し短く短編にすればいい感じなのになぁ。
星新一/おかしな先祖 2019/01/25
SF落語短編集。どれも落ちが決まってて読後感がとてもよかった。感動しました。
読書感想文 2018年12月分
塩田武士/罪の声 2018/12/13
最初はとても面白くてわくわくしたけど、ちょうど真ん中あたりでもういいやってなってしまった。
東野圭吾/沈黙のパレード 2018/12/14
まさかのシリーズ復活。 二転三転する物語は読むのが止まらなかった。 人間を描かせると本当に上手い。
盲学校時代の松本智津夫から麻原彰晃になるまでの流れがとてもわかりやすく描かれていてとてもよかった。
最初は平和な団体が狂気にかられていく流れは興味深く読んだ。ヨーガ教室を続けていれば、なぁ……。
横溝正史/本陣殺人事件 2018/12/21
本陣殺人事件と車井戸はなぜ軋るを読んだが、面白いとは思ったが説明が多く読むのに疲れた。
終盤でいろいろとすっきりするので読後感はよかったが。
我孫子武丸/殺戮にいたる病 2018/12/24
かまいたちの夜はリメイクされるたびにやり尽くしていたが、小説は読んだことがなかった。
これについてはタイトルはよく知っていたが、内容はさっぱりでさほど期待はしていなかった。
読み始めたら止まらなかった。マクドナルドでひたすらずっと文字を追っていた。とても感動しました。
押川剛/「子供を殺してください」という親たち 2018/12/27
精神障害者移送サービスを始めた氏のドキュメンタリー。
一章のドキュメントは素晴らしい。ハッピー・エンドなんか皆無。親に追い詰められる子、子に追い詰められる親。
二章以降は読んでない。つまんないから。
押川剛/子供の死を祈る親たち 2018/12/28
おしっこを部屋で垂れ流して家を腐らせたり、部屋で大便をして母に片付けさせたり、部屋に日本刀を置いてたり家に立て籠もって親を追い出したり、彼氏に薬物漬けにされたり、壮絶な話が繰り広げられる。
これが実際にあった話なのだ。 二章以降は例によって。